論文紹介 独裁者の軍隊は短期間の改革で戦闘効率を急上昇させる場合がある
1980年9月、イラクのサダム・フセイン大統領は、隣国のイランに対して武力攻撃を発動し、イラン・イラク戦争を開始しました。この戦争は短期で終結に至らず、最終的に1988年8月まで戦闘が続くことになりました。冷戦期の中東情勢に大きな影響を与えた地域戦争として現在でも調査研究が進められています。
イラク軍は湾岸戦争(1991)、イラク戦争(2003年)でアメリカ軍を中心とする多国籍軍に敗北を喫したことから、無能で非効率な軍隊のように見なされがちです。しかし、Catilin Ta