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大人になっても、子供のように「成長」を続けるには

今日は入社式でした。この春に大学を卒業した女性2人が、新しく平安伸銅工業の仲間に加わってくれました。

新型コロナウィルス感染症で、社会全体が萎縮しています。こんな状況下だからこそ、大人になっても子供のように「成長」を続けるにはどうしたらいいのか、お二人にお話しさせていただきました。

皆さん、「成長」と聞いて、何を思い浮かべますか?学生時代の部活動でしょうか?それとも、子供の頃の習い事でしょうか?

私は成長と聞いて真っ先に思い浮かぶのが子供の存在です。今私のお腹には赤ちゃんがいるのですが、8ヶ月前にはただの点だったのが、今では1.5キロ位まで成長してお腹の中で自分の意思で動き回っています。

このように子供の成長は著しいのですが、大人になり社会にでると、どうでしょうか?中学から大学を卒業するまでの10年間と、これから社会人になってからの10年間を想像してみてください。どちらが変化に富んでいて、成長を実感できるか?多くの方は、前者というのではないでしょうか?

なぜ、大人になると子供の頃のような著しい成長を感じられなくなるのか?その原因は、経験があると思っています。子供は成長する過程で、沢山新しいことに挑戦して、成功や失敗を重ねます。その一つひとつの経験から、学び成長していくのだと思います。

同時に、この時にはこうすればいいという、自分の個性に合った行動パターンが経験から形成されます。それが20歳を超えてくると習慣化して、新しいことに挑戦する機会が減り、学びの機会を失い、成長が鈍化するのだと感じます。

社会に出ると、学生のときのように、組織に属する目的は「学ぶこと」ではなくなります。これからは、プロフェッショナルとして、価値を生み出すことが求められます。

そんな中で、どう自ら学び成長を続けるか?それは皆さん一人ひとりのあり方に関係してくると思います。受け身で慣れた環境にとどまるか、それともあえて未知の世界に飛び込むか。ご自身の選択が、後の10年、20年後の皆さんのあり方に繋がります。

これから成長を続けて、ご自身がありたい姿を目指すには、誰かに教えてもらうことを期待して受け身で待っているのではなく、自ら新しいことに挑戦して、新しい経験や知識を得る努力が必要になります。学校のように教科書があるわけでもなく、教えることを仕事とした先生いるわけではありません。

会社の誰かが教えてくれないと他責にしても、心配をしてくれたり、助けてくれる人はいても、誰もあなたの成長に責任は負ってくれません。成長するかしないかのその責任は、ご自身にあります。

自分の心地よい場所から抜け出し、自ら行動して挑戦を繰り返す。そうすることで、あるときふと振り返ると以前とは違う自分に出会え、成長を実感できる日が来るはずです。

私にとって、お腹の赤ちゃんと皆さんは、同じスタートラインに立った、同期だと思っておます。5年後、10年後に、きっとお二人が私のお腹の赤ちゃんにも勝る成長を遂げていることを、期待しています。

本当におめでとうございます。

令和2年4月1日
平安伸銅工業株式会社 代表取締役竹内香予子

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