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「孤独に戦う」は限界?最近悩んでいる自分なりの突破法

この前のnoteの記事を読んだ人から
「え、かよさんってずっと孤独だと思っていたんですか?」と言われました。

確かに、普段の私のイメージとは違う内容であり、「急にどうした?」と心配になった人もいたかもしれません。
なので、今回もとても個人的な出来事ですが、続編を書き留めようと思います。


さて、孤独と表現したのは、自分の「突破法」が関係しています。

これまで、反骨精神や憤りの感情を原動力に壁を突破した経験が重なり、「対立軸」を作ることで自分を奮い起こすことが自分の「勝ちパターン」になっていました。

例えば中学受験。
当時の私は担任の先生と意見が合わず、何かにつけて先生に反抗的な態度をとっていました。そのせいか、同級生とイタズラをしても私だけ長時間説教されるなんてこともあったり。(そもそもイタズラはダメですが…。)

そんな担任の先生を見返してやろうという気持ちをバネに勉強をして、第一希望の学校に合格しました。

就職活動では新聞記者を志すのですが、父親と就職活動に関して口論になり、実家と連絡を絶ったこともありました。
その時は、「私の意見が正しい!」と湧き上がる怒りをエネルギーにして新聞社の内定を「勝ち取った」んです。

新聞社の内定式で同期と


社長になったときも「女性の若手社長」という、周囲とは違う立場が「なにくそ絶対に成功させてやる」という力になっていました。


こんな風に、自分の思いや価値観と違うことに対して、「私が正しい!なにくそ!」と戦いを挑むことで自分のガッツを生み出して、結果を出していく。
そんな体験が重なり、無意識のうちにこの方法が人生の「突破法」となっていました。

でも、そのパターンも限界が来ていることに出産を通じて気付かされました。
子供が生まれ、仕事との両立という壁に直面した時に、私は無意識のうちに「夫を敵」にすることで乗り越えようとしてしまったんです。

本当に無意識の行為でした。

育休を終え復帰に向けて家庭と仕事の役割分担を話し合った時のことです。
夫は「母親にしかできないこともあるだろう」という配慮で、私の分も仕事を引き受けようと、夫の方が仕事の比重が多く、私が育児の比重が多い役割分担を提案してくれました。

しかし、仕事がしたかった私にはその意図が汲み取れず、「私の方が仕事をしたいのになんでできないんだ」「女性のほうが子育てで自己犠牲を強いられるこは不平等だ」と敵対視しはじめたんです。
私がそんな態度だから、子育ての役割分担がうまくいかず夫婦関係は悪化するばかりでした。

子どもを寝かしつけながら仕事をしたこともありました。


家を出ようかと思ったこともありましたが、子どももいます。今まで対立が生じた相手のように関係を絶たって、新しい居場所を探すわけにもいきません。

自分の人生にとって本当に失ってはいけない存在は何か、何度も何度も何度も何度も自分に問いかけた結果、仕事や自分の夢とかそんなことではなくて、ただ目の前にいる「家族」なんだということに気づいたんです。

そこに辿り着いたことで初めて、私がどれだけ自分を思ってくれてる人を大切にしてこなかったか、本来味方であったかもしれない人を遠ざけてきたか、ハッとさせられました。


もうこのやり方はやめよう。

大切にしたい人を大切にして、仲間を増やして、幸せの総量を増やしていく。
そんな方法を見つけたい…。

とは言え、40年このパターンで困難を乗り越えてきた私が、今までと違う方法で、本当に今までと同じ、それ以上の突破力が生めるのか、まだ自信はありません。

でも、ここを乗り越えないと、家庭も会社も、ありたい姿に到達することはできない。それだけは、おそらく間違いないと思います。

自分を変えるって簡単なことじゃない。でも自分を変えることでしか世界は変わらない。
そんなことを悶々と考えているとき、たまたま友達に写真を撮ってもらいました。
写真は自分のありたい姿を体現してくれるものでした。だから、前回の記事になったのです。

次の突破法も見つかっていない、生煮えな今、あえてこんな内容を公開することに何の意味があるのか、正直まだわからないところもあります。

ただ、竹内香予子という人間自身が日々何を感じて生きているか知っていただくことで、結果的に平安伸銅工業という会社が何を大切にしている会社なのか、一端を知っていただけるのではと思って書き留めました。

ということで、新しい突破法を見出せたら、また共有させてくださいね。


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