「孤独に戦う人生」と思っていた私に1枚の写真が気づかせてくれたこと。
最近は定期的に東京出張に出ているのですが、たまたま出張が週末に重なったので、この前、仕事終わりに娘と夫と東京で合流して、土日に家族で娘の念願だったサンリオピューロランドに遊びに行くことにしました。
仕事でしょっちゅう東京に来ているけれど、家族で旅行することは無いので、せっかくだしピューロランド以外にもいろいろ観光したい!と、東京のおすすめスポットをSNSで募ったところ、学生時代の友人が、近所に住んでいるからよければ遊びにこない?と連絡をくれました。
彼女はフォトグラファーとして活動していて、「にちにち寫眞」という屋号で八王子で写真スタジオも営んでいます。
家族写真も撮るよ!と言ってくれたので20年ぶりに会いに行くことにしました。
彼女とは高校と大学が一緒で、大学のプログラムで同じ時期に中国留学もしていました。たまたま日本での下宿先のマンションが一緒だったこともあり、留学先で遊んだりと自然と仲良くなりました。
とはいえ、20年間ずっと一緒の大親友!というわけではなく、大学卒業後はお互い別々の地域で働くことになり会うことはなくなり、お互いSNSで近況を目にする程度のつながりに。それでもコメントでのやり取りが続いていたのは、私自身彼女がフォトグラファーとしてキャリアを切り開いていく姿を応援していたし、尊敬していたという部分が大きかったと思います。
そんなこともあり、会うのは20年ぶりだったはずなのに、時間の経過を感じさせないくらい自然に会話が弾みました。私の仕事の近況も知っていてくれて、ずっと応援してくれていたと伝えてくれました。
スタジオでは、家族写真のほかに、彼女とのツーショットも撮ってもらったんですが、それが素晴らしくて。
こちらなんですが…
めっちゃよくないですか?
たまたまボーダーも着ていない。つっぱり棒博士でも会社の社長でもない私が、友人と支え合って映っている。
私、この写真を見て改めて気づいたことがあったんです。
これまで自分ってずっと、「孤独に戦っている」と思っていたんですよね。
今の環境に縛られたくない、好きに生きていくために自立したい。そのために私ひとりで頑張っている。
裏を返せば、身近な人々と真摯に向き合っていなかったのかもしれません。だから、家族も、コミュニティや友達のグループも、何か意見の食い違いがあると距離を置いてしまったり、卒業すると自ら離れてしまったり。
なので、友人と呼べる人も少ない方だと思っていました。
でも、実はそんな私を応援してくれている人が身近にいて。
彼女も、20年会えなくても、ずっと応援し続けてくれた。私が彼女を応援していたように。
そういった、自分のまわりの人たちをが見えていなかったし、おろそかにしていたなあと写真を見て思いました。
家族も友人も、実は私のことを気にかけてくれていて、心配していてくれていて、身近なところで支えてくれている。
孤独な戦いだから自分の力で何とかせねば、と仕事にのめりこんでいたけれど、もし私に何かあっても、例えば平安伸銅工業の社長じゃなくなっても、この人たちがいてくれるなら、大切にしていくことができたら、私はきっと何とかなるし生きていける。
そう思うと、なんだか今の役割に対する不安や迷いが晴れたような気がしたんです。
独りよがりで本当にごめんなさい。
支えてくれる人がいるから、何かあっても大丈夫だから、どんどん前に進めばいい。
ほんとの強さって、そんなしなやかさのことなのかもしれないですね。
私の人生にとって、大きな変化点となった気がします。