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”汚い”と思ってたビジネスを手段にして、社会を変えたいねん

私、推し活ってほとんどしないのですが(吉田美和さんくらい?でも彼女は推しというより神)、推しているブランドは色々あるんです。
で、最近気づいたんですが、そのほとんどが社会課題の解決とビジネスを両立されているブランドなんですよね。

前にここでも書いたヘラルボニーさんや、オーガニックのダージリンティーブランドのマカイバリー茶園、フェアトレードを実践しているマザーハウスさんなどなど。

最近ヘラルボニーさんで新しい絵も買いました

そんな私も、最近、防災や介護など、私たちの技術が何か社会の中でお役に立てることは無いかと模索をしています。大学の先生とお話をさせていただく機会も増えました。
オウンドメディアでも、今後はより社会貢献に繋がるようなことをしたい、というお話をしました。

なんだか突然だな、という印象を受けるかもしれませんが、実は、社長になる前からずっとやりたかったことでもあるのです。

ビジネスは”汚い”家業のアンチテーゼに選んだ新聞記者

私には昔から「お金は汚いものだ」というイメージがずっとあって。

そのおかげで大学まで不自由なく進学させてもらっているので何を言ってるんだ、と思われるかもしれません。もちろん、お金があるから解決できることもあるのですが、会社経営やお金のことで起こるトラブルも家族の空気の悪さも間近で見てきたので、幼い私には「お金を稼ぐこと」やそれを行っている祖父や父に対して尊敬の念を持てなかったんです。
お金を稼ごうとするからみんな憎しみあい幸せじゃないんだ、と。

だから、私は、ただお金を稼ぐために働くのではなく、困っている人を助けたい。自分のペンで、世の中の歪をつまびらかにし、社会課題の解決に貢献したい、と、半ば家業へのアンチテーゼのように新聞記者になりました。

でも、人生って不思議なもので、逃げたものは追いかけてくるんですよね。
どれだけ目を背けていても、いつか対峙しないといけない時が来る。
汚いものだと避け続けたビジネス、家業。
私はそれが転職のタイミングでした。

嫌いだった”ビジネス”を手段に、社会を変える

自分が避け続けたビジネスの世界に身を置くのか、それともメディアの仕事を続けるか、他の何者かになるか…悩み、いろんな方に相談している中で、学生時代の時からお世話になっていたメディア関係者の方に言われたんです。

「あなたのやりたいことは新聞記者じゃなくてもできるんじゃない?」

社会課題の解決は、ビジネスでもできる。それは手段の違いでしかないから柔軟に考えてみては、と。
そうか、自分が嫌だと避け続けていたものでも、理想を叶える手段に変えることができる。
他にもいろんな要因がありましたが、これも家業に入る背中を押す言葉になりました。


まあ、社長になってからこれまでの10年はそんな余裕全くなかったんですけどね(笑)

とにかく仲間を集め、利益を上げ、仕組みを整えることで精いっぱい。
そんなことを考える余裕すら正直ありませんでした。

でも、ようやく体制も整い、チャレンジできるようになってきた。
暮らしの中で不自由を迫られている人たちに「私らしい暮らし」を届けていく。
会社の組織をより整え、誰もが才能を発揮し、私らしく働ける状態をつくっていく。
そして、そんな未来を実現したいと共感してくださる仲間を集めていく。実現できれば、どんな人も私らしく生きていくことができる社会をつくることができる。

それは、ビジネスだからこそ、私が嫌だと思っていた家業の平安伸銅工業だからこそできること。

私たちの会社が存在する意義も、今まで以上に広げることができるんじゃないかと思っています。

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