見出し画像

先進的事案への挑戦

今回は、アルシエンの3つの理念の2つ目、先進的事案への挑戦について説明します。

これは文字どおりといえば文字どおりなのですが、アルシエンの弁護士は先進的事案に果敢に取り組んでいます。

※1つ目の理念である「しなやかな解決力」については、以下の記事をご参照ください。

ネット上の誹謗中傷の例

アルシエンで一番の有名人といえば清水先生ですので、どうしても清水先生の例が多くなってしまいますが、まずは清水先生の例で説明します。

今でこそネット上の誹謗中傷対策を取り扱う弁護士は多いかと思います。

清水先生がシンガポール移転後の2ちゃんねるの削除に初めて成功したのは2009年のことで、もう12年も前のことです。

その頃、2ちゃんねるの書き込みなんて便所の落書きなんだから気にする必要はないなどとも言われており、ネット上の誹謗中傷対策が法律問題として捉えられることは稀でした。
※2009年当時、先行してこの問題に取り組んでいる先生方がいらしたことは存じ上げていますが、そこまで多くの弁護士がこの問題に取り組んではいなかったことは事実かと思います。

それが、現在は多くの弁護士がネット上の誹謗中傷を深刻な人権侵害であると捉えて、その被害の救済のためにご尽力なさっています。

その結果、下記のように東京地裁保全部の案件の約20%がネット関連の仮処分占めるほどの一大分野となりました。

「東京地裁保全部においては、インターネット関係仮処分は、10年前には保全事件全体の1%にも満たなかったものが、その後の10年間で急増し、いまや保全事件全体の約20%を占めるに至っています。」(関述之・小川直人「インターネット関係仮処分の実務」きんざい、2018年)

身内である私が言うのもなんですが、ネット上の誹謗中傷対策は、清水先生が盟友である神田知宏先生、中澤佑一先生とともに最先端の分野を切り拓いて来たといっても過言ではないと思います。

児童相談所対応の例

また、高島惇弁護士が取り扱っている児童相談所対応も、まだまだ問題点が世間に知られていない人権問題です。
※ようやく昨年末頃からこの問題がニュースにも取り上げられるようになりました。

児童相談所には、司法的関与なく、虐待が疑われただけで家族が長期間断絶させられるという問題点があるのですが、虐待を疑われている親の弁護活動を積極的に行うという弁護士はまだまだ少ないのが実情のようです。

高島先生は2016年頃から児童相談所に一時保護された子の親の代理人を積極的に引き受けています。

その結果、高島弁護士はNHK日曜討論「相次ぐ児童虐待 いま何が必要か」(2019年2月24日放送)にも一時保護された児童の親の代理をしているという立場で登壇しています。

https://www.nhk.or.jp/touron/backnumber/2019.html

その甲斐あってか、ようやく昨年末頃からこの問題がニュースにも取り上げられるようになり、司法的関与の方向で改正が進められています。


最先端分野はどこにでもあります

このようにアルシエンの弁護士はニッチな分野の専門家が多く集っています。

先進的事案というとフィンテックやAI、DXなど華々しい分野を想像されるかもしれませんが、そのようなものだけではありません。

私は終活分野を多く取り扱っているのですが、海洋散骨ガイドラインの策定や自動搬送式納骨堂の立ち上げ支援などに関わらせてもらっています。
それらも従来はなかった超高齢化に伴う問題であり、充分先進的な事案なのではないかと思っています。

また、木村俊将先生は三為契約の案件を多く扱っていましたが、これも流行の最先端な事案だと思います。
※三為契約
不動産売買の際に第三者のためにする契約を用いて事実上の中間省略登記を実現する契約のことを言います。

北先生がやられているノーキャンドットコムは、従来は費用倒れになっていた飲食店のキャンセル費用の回収をシステム化することで低コストで提供しています。
これにより今まで泣き寝入りになっていた飲食店に法的な解決を提供できるようになりました。

このように先進的な事案は既存の法律分野にもゴロゴロ転がっていると思います。

進取の精神で果敢に先端的分野にも飛び込んで行くこともアルシエンの強みの一つなのではないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?