8.治療(初めての入院)
2015年8月26日、本格的な治療を受けるためA病院に入院しました。私の癌の現状では手術、放射線治療は無理で、薬剤に頼るしかないようです。今回は個室(特別室)を希望しました。
当時の個室は改修前で設備も昭和仕様のキッチン、バス、トイレ付き。
部屋は広く、また最上階で南に市内を一望できる環境にも満足し、人生初の本格的な2週間余りの入院に妙にワクワク感だったような気がします。
それは癌の痛みなどの自覚症状もなく、食欲もあり、人生初の長期休暇とでも捉えて読みかけの本を読もうなどと天真爛漫な気分でいたからでしょう。
窓の外を眺めるとドクターヘリが向かいの建物屋上に轟音とともに離発着を繰り返し、スタッフらしき方の姿が見えます。
緊張感に満ちているものと思いますが、テレビドラマで見た場面とは違い、スタッフの方達は、常に走っている様子でもないようです。
この様に私は気持ち的にも気楽な初日のスタートでした。
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