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アメリカでも根回しは重要だった

October 4, 2023

Transcription

This year's Nobel Prize in Chemistry goes to three U.S.-based scientists: Moungi Bawendi, Louis Brus and Alexei Ekimov, for developing electronic imaging technology.

U.S. representatives remove House Speaker Kevin McCarthy from his position. The California congressman says he does not plan to seek the job again.

In New York City, the judge in former President Donald Trump's civil trial bars the presidential candidate from publicly speaking about the case.

And world soccer officials say the 2030 FIFA World Cup competition will be jointly held in Spain, Portugal and Morocco.

訳例

今年のノーベル化学賞は、電子画像技術の開発に対してアメリカを拠点とする3人の科学者、ムンジ・バウェンディ氏、ルイス・ブルース氏、アレクセイ・エキモフ氏に贈られます。

米下院議員によりケビン・マッカーシー下院議長が解任されました。カリフォルニア州選出の同議員は、再選を目指すつもりはないと表明しました。

ニューヨークで、ドナルド・トランプ前大統領の民事裁判の判事は、トランプ氏にこの裁判について公の場で話すことを禁じました。

そして世界のサッカー関係者は、2030年のFIFAワールドカップはスペイン、ポルトガル、モロッコで共同開催されると発表しました。

勝手に探究

なんだか揉めている米下院議会なのですが、共和党が過半数を握っている下院で共和党の議長を解任することになったのは、共和党内からの強い不満があったからです。ということはケビン・マッカーシー氏は民主党に譲歩しすぎたということでしょうか。

その辺りをまとめてYouTubeにアップしているのがお馴染みの及川幸久氏です。

相変わらず面白い分析です。ただの陰謀論だと思わせないのは、裏付けとなる情報があるからなのですが、そうだとするとなかなかエキサイティングです。(詳細は動画をご覧ください)

ただ、民主党にとって与しやすい、あるいは実は民主党と繋がっている議長であるなら、民主党から解任動議への反対がありそうなものですが、どうなんでしょう。

<採決では、民主党が解任に反対票を投じる可能性も取り沙汰されたが、実現しなかった。保守強硬派に配慮せざるを得ないマッカーシー氏に対し、根強い不信感があるためだ。民主党下院トップのハキーム・ジェフリーズ院内総務は採決前に発表した声明で、「下院共和党は組織が 麻痺まひ している。共和党の責任で内戦を終わらせるべきだ」と突き放した>

せっかく敵が割れているのだから乗っかっておこうかってところでしょう。

日本よりも明らかに多様なアメリカにおいて2大政党制で物事を決めるというのがそもそも無理筋だったのかも。とはいえ、乱立する政党がいちいち利権を争っていては前に進まないというのは想像に難くありません。アメリカの2大政党制は必然ではあるのでしょう。

では、日本はどうなんでしょうか。政権交代が可能な野党が存在しない、なんていう異常な状態が続いています。野党の代わりがさしずめ派閥、といったところか。まぁ選挙で国民がそれをよしとしているし、仮に政権が変わっても実務を執り行う官僚は同じ、米軍を中心とした支配構造も変わらないので下々の私たちの生活に影響はないんですがね。

仕方ないので、アメリカの政治劇を見物させてもらいましょう。

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