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お米を食べながら考える食糧安保

This Chair Is Made of Rice!

Transcription

In Chennai, India, we found a guy who makes tables, couches, and even beds out of rice!

“Hi, NASDAILY. I’m B.L. Bengani. ”

Bengani loves nature but he also loves furniture. He started working in the furniture business at a very young age and eventually became a millionaire. But he realized the cost of his success was the death of millions of trees.

So he searched around the world for something sturdy that could replace wood and found that the husk on rice crops could be very strong.

Bengani took the rice husk to his factory, crushed it, and mixed it with some minerals and resin to end up with the cheapest and most sustainable wood. This wood is insect proof, weatherproof, and it can't even spread fire.

This story is proof that when people like Bengani bring nature and technology together we’re able to enjoy beautiful furniture inside without destroying nature outside.

That's one minute, see you tomorrow!

訳例

インドのチェンナイで、お米でテーブルやソファー、ベッドまで作ってしまう人を発見しました!

「NASDAILY の皆さん、こんにちは。私はB.L.ベンガニです」

自然が大好きなベンガニさんですが、家具も大好きです。幼い頃から家具の商売を始め、やがて億万長者になりました。しかし、その成功の代償として、何百万本もの木を切ってしまっていることに気づきました。

そこで彼は、木の代わりになる丈夫なものを世界中に探し求め、稲の籾殻(もみがら)が非常に丈夫であることを突き止めたのです。

ベンガニさんは、この籾殻を工場に運び、粉砕し、鉱物や樹脂と混ぜ合わせ、最も安価で持続可能な(=枯渇しない)木材を完成させました。この木材には、虫もつかず、風雨にも耐えられ、火もつきません。

この話は、ベンガニさんのような人々が自然とテクノロジーを結びつければ、外の自然を破壊することなく、室内で美しい家具を楽しむことができることを証明しているのです。

それでは、また明日お会いしましょう!

勝手に探究

捨てていたものを利用できるなら、増え続ける人類にとっては有益な発明です!天然木との差はどのくらいか気になります。使用感なんかを調べてみましょう!

なんて動機でちょっと検索すると、こんなページが見つかりました。

ドイツで誕生?12年前の記事?インドのベンガニさんの発明ではなかったのかな。

しかも、お米(籾殻)は木材のみならず、肥料や塗料、燃料などにもなっているとのこと。思った以上に将来性のある素材なのかもしれません。

ひょっとして、お米の生産が世界を救うのかも。日本は減反している場合ではないですねって減反政策は4年前に廃止したとのこと。

ただ、コメの消費量は減り続けています。高齢化や少子化が原因とは言い切れません。日本人の米離れが進んでいるのです。生産者からすれば、売れないなら作らないというのは道理ですので、とにかく買い手が付くようにしなければいけません。

それができれば苦労はしないのでしょうが、仮に何らかのアピールが奏功しお米人気が高まれば、人ひとりが食べる量はそうたいして変わらないので、お米の消費量の増加に伴い必然的にその他の食品(おそらく小麦製品)を減らすことが出来ます。そうです、自給率がアップするんです。

もともと日本はお米と野菜、魚、果物で自給できていたと思うのです。そこに肉(特に牛肉)や小麦が加わったことで、カロリーベースの食糧自給率が大幅に下がってしまいました。

自分たちの食べ物を、世界情勢の影響を受けずに確保することが大事な昨今。お米の復権は現実的かつ有効な選択肢でしょう!

しかも籾殻が肥料と燃料、ついでに木材にもなるのですから、そこにまたいくつかのビジネスチャンスが生まれます。過疎の進む地方では田んぼの維持も大変でしょうから、企業を誘致して大々的にお米を生産するのはどうでしょう。素人考えですが、安い輸入品に頼りすぎない政策が求められる時代だと思うのです。政府には国内産業の成長を邪魔しない政策(何もしないでねってことです)を採ってもらいたいものです。

ところで、NasDailyの取り上げた籾殻の木材。よくよく考えると「人工木材」の一種なんですよね。そう考えてしまうと、「おがくず」を利用した普通の人工木材はすでに広く利用されていますし、たいして珍しくもないのかもしれません。

そのせいか、籾殻の木材、いくら検索しても出てきません。日本じゃお呼びでないのかも・・・。お米の国なのに。

・・・籾殻は肥料でいいや。とにかくお米を食べる機会を増やしましょう!

週に1日でも小麦を食べない日を決めてみると、食事のバリエーションが増えるなんて効果もあるかもしれません。グルテンは体に悪いと言いますし、体調も良くなるかも。

え、お米どころか炭水化物を取ってない?それはもしかすると思ってもいないデメリットになるかもしれませんよ。

それに、お米の代わりに肉をたくさん食べていたら、それ、間接的に輸入穀物を食べているのと変わらないので、たぶん地球にはよくありません。

とりあえず、伝統的な日本食を目標にしつつ、少しずつ国内で完結する食品を多く採るようにしてみてはどうでしょう。結局、日本人には日本の食事がいいよっていうひねりのないまとめになってしまいました。ここまでお読みいただいた方、これに懲りずにまた他の記事も読んでください。チェンナイのベンガニさん、雑な扱いで失礼しました。以上、またよろしくお願いします。


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