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難民キャンプの「人材育成ファーム」化を!

March 21, 2024

Transcription

The head of the International Atomic Energy Agency tells a gathering of 30 leaders and delegations in Brussels that more clean nuclear power is needed worldwide.

Russia fires 31 missiles at Ukraine's capital, Kyiv. Officials say all the missiles were shot down, but 13 people were injured.

An Indonesian rescue ship finds an overturned boat carrying between 60 and 100 Rohingya refugees, while an unknown number might be missing.

And in South Africa, a water shortage in Johannesburg leads thousands of people to line up to receive emergency supplies.

訳例

国際原子力機関(IAEA)の事務局長が、ブリュッセルで開催された30カ国の首脳と代表団の会合で、よりクリーンな原子力発電が世界中で必要とされていると述べました。

ロシアがウクライナの首都キーウに向けて31発のミサイルを発射しました。当局によると、ミサイルはすべて撃墜されましたが、13人が負傷しました。

インドネシアの救助船は、60人から100人のロヒンギャ難民を乗せていたボートが横転しているのを発見しました。行方不明の難民の数は分かっていません。

南アフリカではヨハネスブルグで水不足が発生し、何千人もの人々が緊急物資を受け取るために列を作っています。

勝手に探究

時々取り上げたい、ロヒンギャ難民の問題。私たちにできることは限られていますが、その問題の存在を知り、状況の理解はしておきたいところです。

ロヒンギャ問題の概要

ロヒンギャとは: イスラム教徒の少数民族で、元々ミャンマーのラカイン州に居住していましたが、長年にわたり政府からの差別や迫害を受けてきました。

背景: ロヒンギャの迫害は、ミャンマー政府とラカイン州の仏教徒の間の歴史的な対立に根ざしています。政府はロヒンギャを「不法移民集団」と見なし、国籍を否定し、市民権を剥奪しました。この迫害は、民族、宗教、および政治的な利益の複雑な絡み合いによって助長されました。

暴力と避難: 2017年、ミャンマー軍はラカイン州でロヒンギャに対する軍事攻撃を開始し、数千人が殺害され、何十万人ものロヒンギャがバングラデシュに逃れました。この攻撃は、政府によるロヒンギャへの長年にわたる差別と迫害の頂点であり、集団レイプや大量殺人などの報告もありました。

難民キャンプ: バングラデシュには、数多くのロヒンギャ難民キャンプがあり、国際援助機関が食糧、保健、教育などの人道支援を提供しています。彼らの多くは依然として帰国の希望を抱きながら、安全な状況の実現を待っています。

国際社会の対応: 国際社会はこの問題に対し、ミャンマー政府への圧力をかける努力を続けています。国際司法裁判所はミャンマーに対し、ジェノサイド(集団殺害)につながる迫害行為の防止を命じましたが、難民の帰還は進んでいません。

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国際社会にミャンマー政府を動かす力がない以上、できることなら他の選択肢をみつけたいところ。できれば人口減に苦しむ国家が丸ごと引き受けてくれればいいのですが、ロヒンギャの人たちはイスラム教なんですよね。イスラム教の国家で人口減で困っている国なんてなさそうですし、すんなりはいかないか。

人口減少で労働者が不足するのは大抵は経済的に豊かな西側諸国でキリスト教の国家です。EUには入れてもらえなくてもNATOには加盟しているトルコはイスラム教ですが、人口は増え続けているし、クルド人問題に注力してもらいたいので今回はパス。とは言っても、他に適当な国は見当たりません。

西側諸国の中でも日本と韓国は人口減少が著しく労働力も不足していますが、信教の違いはちょっとやそっとの文化的差異とは違って共通理解を作りにくく、共生するのは難しそう。やっぱりイスラム教国のどこかが思い切って難民を自国民にしてくれればいいんだけどなぁ。

と思って、イスラム教国の出生率を調べてみました。すると、ありました!少子化の進んでいる国が!

アラブ首長国連邦です!

この図は出生率と経済との関係ではなく、男女平等との関係を表すものです

やっぱり、豊かになると(女性の地位が向上し)少子化になるのか。するとアラブ首長国連邦では労働力が不足しているということになるはずですが、それはすでに外国人労働者が担っていました。

う~ん、搾取できるのは外国人だからで、自国民にしてしまったらうま味はないかぁ。とはいえ、そういう「奴隷労働」みたいな形態はなくなったほうがいいに決まっているので、今後は自国民と比べて条件が著しく劣る出稼ぎ労働を国際的に禁止する動きになるのかも(希望的観測過ぎてすみません)。その時に労働力の争奪戦が始まってくれれば難民問題の一部が解決するかもしれませんね。

ただ、それを待つのは時間がかかり過ぎてしまいます。

やっぱりバングラディシュに頼むか。イスラム教国家ですし。ちょっと調べたら世界9位の人口密度の国家らしいのですが(人口1,000万人以上の国家では人口密度ダントツ1位。人口は1億6,935万人(↓のリンク参照))、1億6,935万人が過密状態ならロヒンギャの推定200万人なんていないようなもんです(本当か?)。1%ちょっとなんですもん(無茶言ってすみません)。

ここはこれまで通りバングラデシュに助けてもらい、国連はそんなバングラデシュを積極的にバックアップする。これが現実的、というか現実ですね。

その上で、現実に甘えることなく支援を加速させます。難民などの外国人に予算を割くと国民の反発が出るので、資金は国際社会が負担して、さらに受け入れている国家にはっきり利益があるようにしましょうよ。

日本も国連任せにせず、バングラデシュの難民キャンプの環境改善、受け入れ態勢の強化に資金提供し「使える人材」に育てる手伝いをしましょう。今もかなりサポートしているようですが、目標を切り替えて支援します。

目標はズバリ、「先進国からオファーが来る人材育成」。何なら日本で働ける人材を育てたっていいわけです。

あ、そうか、日本に限らず人材難の国家の実情に合わせた教育を難民キャンプで行って、基準を満たせば移住できるってシステムを作ればいいのか。言語が通じて文化の理解が進んでいれば、移住先でのトラブルが減るはず!

こうした理解されやすい自立支援の取り組みに賛同して、そういう話なら、とロヒンギャやその他の難民を受け入れる国家が増えればいいなぁと夢想してみました。さて、実現可能性はありそう?

参考にしたページ


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