見出し画像

天の視座で見下ろす地球

April 26, 2023

Transcription

Chinese President Xi Jinping calls for talks between Russia and Ukraine during a phone call with Ukrainian President Volodymyr Zelenskyy. Xi will send representatives to talk with all sides.

U.S. and Philippine forces sink a ship in the South China Sea during joint military exercises.

A special United Nations diplomat for Sudan tells the U.N. Security Council there are no signs that warring sides in Sudan are ready to negotiate.

And Japan's iSpace private space company says its M1 spacecraft likely crashed as it prepared to land on the moon.

訳例

中国の習近平国家主席が、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領との電話会談で、ロシアとウクライナの話し合いを呼びかけました。習近平は代表を派遣し、双方と協議するということです。

米軍とフィリピン軍が南シナ海での合同軍事演習で艦船を撃沈させました。

スーダン担当の国連特別外交官が国連安全保障理事会で、スーダンの紛争当事者が交渉に応じる兆しはないと述べました。

また、日本の民間宇宙企業アイスペースは、ミッション1の着陸機が月面着陸の準備中に墜落した可能性が高いと発表しました。

勝手に探究

アイスペースの探査機の墜落について。

「惜しいなぁ~。あとちょっとだったのに!残念!」という印象ですがどうもその「あとちょっと」が一番難しいようです。

記事を引用します。

<月への着陸の難しさの一つが、地球の6分の1の重力があることだ。これは小惑星よりもはるかに強い。

 重力がかかる中での移動は燃料を多く消費するため、小惑星のタッチダウンで行った、探査機を一度、地表に近づけるリハーサルや、時間をかけて高度を下げる操作はできない。氏家さんによると、搭載する燃料全体の6、7割を着陸に使うといい「運用を途中で止めたり、やり直したりすることは非常に厳しい」と解説する。

 月への高精度の着陸を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「SLIM(スリム)」の坂井真一郎プロジェクトマネジャーによると、難しさは他にもある。月には大気がほとんどないため減速させるパラシュートが使えず、探査機の推進系に負担がかかる。

 月の表面は「レゴリス」という砂が覆っている。レゴリスは、米アポロ計画で機器に不具合を起こしたことが知られている。着陸で舞い上がれば、探査機のエンジンやセンサーに影響を与えかねない>

まとめると、
1.重力がある → 落ちる
2.大気がほとんどない → パラシュートは無効
3.レゴリスが舞う → 故障リスクがある

それこそ半重力装置でも使わない限り、上記3つの克服は難しいでしょう。たぶん、3のレゴリスが舞うことはあまり気にしないで、スラスターを噴いて着陸する予定だったのでしょう。そこで使用する燃料は<搭載する燃料全体の6、7割>だというので、一発勝負だと言うことになります。難易度は高いわけです。

パイロットがいる航空機でもうまくいかなければやり直す着陸を、遠隔操作(しかも月まで距離は38万キロ!)で行うのはやはり至難だということになります。

こんな挑戦、よくやります。出資する人たちはロマンに投資しているのでしょうか。お金持ちはすごいなぁ。

そんな投資家の夢を背負って、民間企業のアイスペースは近い将来の商業化を目指しています。

今回のミッション1ではレゴリスを持ち帰ることが目標でした。

そこから一気に月への物資の輸送、そして月での活動を開始!と青写真を描いていたのでしょうが、そこに至るまでにはもう少し時間がかかりそうですね。

ただ、そんな未来が現実になりそうだっていうのですから、ちょっとテンションが上がります。

できれば宇宙に興味を持つ前に地球の問題をいくつか解決してもらいたいのですが、ものごと、何でも順番にやるのがいいというものでもありません。英語の勉強のように「まず単語やって、それから文法やって・・・」なんて今どき流行らないってことです。進められるところから始める。なんなら同時に全部やる。これですね。

文字通り、地球の小さな争いを「天の視座」で見下ろせる日も近いのかも。そうなったら、地球の問題なんかに興味を失っているのかなぁ。それってどうよって感じもしますが、実際、環境問題や貧困、紛争など不幸なニュースにばかり気を取られては生活できません。

庶民は庶民の仕事をやりましょうか。そして、どうせやるなら楽しく前向きに。そんな日常が、ウクライナやスーダンに戻ることを祈念します。

参考にしたページ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?