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どろだんごを作り続けて数百年・・・

May 13, 2024

Transcription

Chinese and Mongolian soldiers hold a ceremony to open the first-ever, major training exercises between the two countries in Mongolia's Dornogovi province.

In Afghanistan, flooding in northern parts of the country kills at least 315 people and leaves 1,600 others injured.

In the U.S., graduation ceremonies were mostly peaceful over the weekend after several weeks of anti-war protests at colleges across the country resulted in arrests.

And in Mali, yearly repairs begin on the Great Mosque of Djenne, the world's largest mud-brick building. The effort includes many local community members.

訳例

中国とモンゴルの兵士が、モンゴルのドルノゴビ県で、両国間で初めてとなる大規模な訓練の開幕式を行いました。

アフガニスタンでは、同国北部で洪水が発生し、少なくとも315人が死亡、1,600人が負傷しました。

米国では、逮捕者も出した全米の大学での数週間にわたる反戦デモがあったものの、週末の卒業式はおおむね無事に行われました。

そしてマリでは、世界最大の泥レンガ造りの建物であるジェンネの大モスクの修理が始まりました。この作業には多くの地元住民が参加しています。

勝手に探究

どろだんご。子供たちが無心に丸くする母なる大地(?)。小学校低学年の男児は泥の魅力に抗うことはできません。

ただ、不思議なことに、その泥で作るのはひたすらだんご。とにかくだんご。だんご、だんご、だんご、だんご、だんご

失礼しました。泥で作るのはとにかく「だんご」と言いたいだけでした。実際、他に何か作ったことってあります?

なんて思ったのですが、世界は広い。なんと泥で建物を作ってしまう国がありました。それも巨大なモスクを!

世界遺産ジェンネ旧市街の中心にあるグランド・モスクは高さ20m・奥行き75mで約1000人を収容。しかしこれが全部泥でできているってちょっと信じられません。

本日のVOA60の動画で、年に1度の補修工事を住民の協力で行っている様子が映っています。みんなでペタペタ。みんな泥まみれ

仕事になったらおもしろくないのかもしれませんが、子供たちは毎年恒例の「お祭り行事」のように思って楽しみにしてそう。

ただ、ジェンネ旧市街は<モスクだけでなく城壁も家屋も何から何まで泥でできて>いるというので、年がら年中どこかの建物をペタペタしているのかもね。

泥でできていると言われると気になる強度ですが、<一般の住居は多くが2階建て>というから、バカにできません。少なくとも2階で人が生活できますよ。そして2階に人がいても1階の人は怖くないはず。

雨は極めて少ないから大丈夫?

<ただ泥を積み上げただけではもちろん強度に難があるので、壁の内側には「テロン」と呼ばれる木片が組み込まれています>

土地に応じた建築が何百年も続いているのですから、実用性は十分なんですね。

ん?待てよ。今気づいたのですが、泥を作るのに水は要りますよね。雨の少ないマリだと水も高価なんじゃないでしょうか。どこにでもあるものが建材になりがちなんですが、「泥用の水」ってどうしているのでしょう。

ChatGPTに聞いてみましょう!

【わたし】

「アフリカのマリは極めて降水量が少ないといいます。雨が降らないので、世界遺産になっているジェンネ旧市街は泥で作った家がたくさんあるといいますが、それは本当ですか?」

【ChatGPT】

「はい、その通りです。マリ共和国のジェンネは、サハラ砂漠に近い地域に位置し、降水量が非常に少ない砂漠気候に属しています。この地域では、雨水が非常に貴重であり、それを有効に利用するために、伝統的な建築スタイルである泥の建物が多く見られます。

ジェンネの旧市街は、世界遺産に登録されており、その特徴的な泥の建築が注目されています。泥を用いた建物は、その絶縁性能や保温性能が高く、暑い日中には涼しく、夜間には暖かさを保つことができます。また、地元の素材を用いることで地域の伝統や文化を尊重しつつ、持続可能な建築を実現しています。」

なんと、時代を先取りした環境性能!泥には驚きの機能が秘められていたんですね。

では次の質問に行きましょう!

【わたし】

「雨の少ないマリで、どうして水が必要な泥を使った建築ができるのですか?水をどう確保しているのか教えてください。」

【ChatGPT】

「マリのような降水量が少ない地域で泥を使った建築が可能な理由は、主に以下のような点が挙げられます。

  1. 地元の素材の利用: マリや他のサハラ砂漠周辺の地域では、泥や粘土が地元の豊富な自然資源として利用されています。これらの素材は、地元の地盤や川床から採掘され、建築に利用されます。そのため、建材の調達に多くの水を必要とするわけではありません。

  2. 雨水の収集: 雨水は貴重な資源として捉えられ、伝統的な方法で収集されます。例えば、泥屋根や建物の表面をなめらかにすることで、雨水を効果的に集めることができます。また、建物の床面や庭なども、雨水を収集するための工夫が施されています。収集した雨水は、生活用水や農業用水として利用されます。

  3. 持続可能な建築手法: 泥を用いた建築は、地元の素材を活用し、伝統的な技術や知識を活かした持続可能な建築手法です。このため、建築プロセス自体が水を大量に必要とするわけではなく、地域の気候条件や資源に適した方法で行われます。

以上のような理由から、マリや他の乾燥した地域で泥を使った建築が行われる際には、水の効率的な利用が重視されます。」

ChatGPTといえば「ハルシネーション」。その答えを鵜呑みにしてはいけません。しかし、今回の回答に間違いはなさそうです。

円安の日本では資材の高騰が続き、住宅建築にかかる費用が増大しています。特に輸入品を当たり前に使うのではこの問題から逃れられません。

ここはジェンネ旧市街に学び、日本も伝統的な工法に立ち返ってはどうでしょう。え、却って高くなるって?

でも、そういうコストは日本の文化と国内産業の保護のためによろこんで負担するなんていう有志の方、案外多いんじゃないでしょうか。予算は人に依りますが、環境に合った製品は長い目で見るとリーズナブルだったりするので、選択の余地がある商品は国産品、国内製造、伝統製法を選んでみましょうか。

これであなたもSDG's!

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