ぐるぐると回った一年

 一年の最後の月になった。
 振り返って思うけれども、今年はあまり良い年とは言えなかったと思う。
残念だけど。

 一番そう思う理由は、やりたいと思ったことがあまり出来なかったから。
 文章を、もっと書きたかった。運動習慣も取り入れたかった。そういうやりたかったが出来なかった様々なことや、今でも不義理をしている幾つかのことを思い返して、「うーん……」と唸ってしまう。
 そして、その理由を考えていくと、体力と気力のことに行きつく。
 今の自分の人生で言えば、どうしても会社の仕事と子育てを中心とした家族のことが中心になる。そして、それを一定以上こなすだけで、キャパの限界に来る。
 もっと正確に言えば、どちらも安定している時は全く問題がないが、すこし忙しくなるとバランスが崩れる。仕事がプロジェクトの佳境に来たり、家族が体調を崩したりすると、ペースを乱す。そして、ペースが乱れることを予期してしまうと、そこで家族の仕事と子育て以外の予定を入れること自体に恐れを感じるようになる。
 そして、それは体力と気力の問題なのだと思う。様々なことをこなしても心と体が疲れなければ、もう少し多くのことに取り組める。ただ、その二つが弱っているから、足が一歩前に出ない。
 時間は存在する。時間は全ての人の前に平等だ。出来ないはずはないのだ、本当は。
 その内面からの声も、1つのプレッシャーではある。

 子どもは段々と大きくなり、手はかからないようになっていくだろう。だいぶ知恵もついてきて、その日が近づいていることを感じる。
 仕事は、おそらくどんどん忙しくなるだろう。任される内容の難度と量は上がってきているし、今後もある年齢のラインを超えるまでは上がり続ける。
 とすれば、トータルとして今後も時間に余裕がある、という風にはならないはずだ。
  
 変えたいことは間違いない。
 だが、まだ何から変えていいのかは、よく分からない。
 
 今年は、ここでぐるぐると回って終わってしまったような気がする。
 どうにか、この輪から出たい。

 来年も同じ感想を抱くことはないようにしたい。

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