アンサーファースト

 会議用の資料を作る際には、「結局、それで何を伝えたいのか?」が重要だと思う。
 ただ、案外、意識して作らないと、そうはならない。事実を並べた、ぼやけた資料になってしまうことが多い。
 特に、色々な人が議論に参加している場合、それぞれの人の意見を汲もうとしてしまう。そうすると、どうしても結論のぼやけた資料になる。ただ、そうなると聞いている側も何を伝えたいのかわからない。
 だから、「結論」をはっきり持つことは、かなり意図的にやらねばならない。

 金曜日、ある資料について先輩と議論をしていた時に、その先輩が「アンサーファーストで作るべきだ」と言った。
 アンサーファースト。
 はじめて聞いた言葉だったが、すとん、と腑に落ちた。

 なるほど、その通り。アンサー、つまり答えから始めるべきだ。
 上記で自分が考えていた概念が、一言で言語化された瞬間だった。
 名前が付くと、その概念をより意識しやすくなる。

 でも、多分、いきなりそのだけを学ぶのは意味がないのだと思う。色々なことを体験して、考えて、その上でそれを言語化する。そうなると、自分の物に出来るのだと思う。
 今後、自分の資料で伝えたいことがぶれて感じられたときに時々呟いてみようと思う。「アンサーファースト」。

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