ダイバーシティって

ダイバーシティは良いものとされる。
多様性。様々な属性の人が同じ組織に属し、その結果様々な議論がなされる。そして、それにより議論が多様化し、より複数人の意見を取り入れた良い意思決定が進む。基本的にはそんな風に理解している。
でも、現実の組織を見ていると、ダイバーシティのある組織に意思決定はあまりそうはならない印象がある。
バックグラウンドが異なり、意見が違う人間が多く揃って議論すれば、普通は意見はまとまらない。ルーツも異なるから、そもそも議論としてあまり噛み合っていない印象すら受ける。前提が違い過ぎれば、あまり議論もうまく成り立たないのだ。
そうして、むしろ多様性は意思決定を遅らせる。むしろ、お互いの領分を脅かすような決定を避けるようにさえなっていく。

解決策はなんなのか。
すぐ思いつくのは、その両方の意見を聞いて、両方の良いところを兼ね備えた結論を導き出し、それを決め切れるリーダーがいることだ。意見に幅が出るからより深い意思決定ができるだろう。そして、そのリーダーは全ての人が少しづつ自分の考えとは異なる結論をメンバーに納得させる必要なある。
ただ、こんな理想のリーダーはどこまでいるのか。そして、多分それができるのは職位も必要だろう。となると、その時のリーダーの役についている人が、どこまでそういうことができるかの作用になる。

そんなにダイバーシティは簡単ではないと思う。いつも。

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