ヒルトンタイムシェア購入から売却まで

なんだかんだ10年以上保有しててようやく売れたので諸々メモ。
売りたいって思った時、世の中にあんまり情報見当たらなかったので同じような人のために経緯とかもろもろ書いておきます。

購入の経緯

2010年くらいかな?夫婦で沖縄旅行の帰りに羽田空港でセールスに引っかかった。
当時ヒルトン側の羽ぶりが良くてセールス聞いてくれたらヒルトンのディナー券あげますとか、そういう対応しててまんまと・・・

有楽町のオフィスでセールス受け、
ハワイ島キングスランド隔年の部屋をさほど考えずに契約。
今考えるとドル円90円台で負荷なく買える額だったのも。
タイムシェアのオフィスはすごく賑わっててセールス受けるための予約取るのも大変だった記憶が。

ちなみにその時聞いたセールストークかなりグレーというか今考えるとアウトだったのでは

  • 購入し保有していくことで価値が上がり高値で売り抜けられる

  • 親族に資産として残せる

  • 使わなくなったらヒルトンが買い取る仕組みがある

いや、全くそんな事無いので注意。(詳細後述)

どうして売却したか?

単純に維持コストが見合わなくなったから。

  • そもそもハワイ島に全然行かない(12年の保有で1回だけ)

  • 年々高くなる維持費

  • 為替レートが険しい

  • ポイント交換して行ける国内リゾートも徐々にグレード落ちる

保有期間の後半は「いやいや、聞いてた話とずいぶん違うやん」ってモヤモヤしながら維持費払っていました。

売却まで

コロナ禍が始まって外出できないまま維持費を払い続けてて、いやこれ意味なく無い?って流れになり売却することに。
コロナ明けたらもう一回くらいハワイ行きたいって会話もあったけど、売れるタイミングで売るが正解と判断(振り返るとすごく遅かった)

「ヒルトンタイムシェア 売却」で検索すると米国の専門業者が複数ヒットするのでまずそこに当たってみた。

くじら倶楽部に登録

検索すると真っ先にHITするくじら倶楽部。
手数料を200ドル払って部屋のグレードと売却希望価格を物件リストに掲載してもらってひたすら待つ形。
ちなみに2年近く掲載してもらってオファーは1度もありませんでした。
コロナ禍と米国の市況で物件の動きが悪くなってるってレポートを年1回もらうくらい。

ヒルトンに引き取り依頼の問い合わせ

ヒルトンのタイムシェアのサイトをよく探すと窓口が見つかるので問い合わせ。
最初は物件をまるっと引き取ってもらおうとしてその線で進める。

  • 引き取り理由、現在の経済状況を記入する書類が送られてくる

  • 記載内容をもとに電話で聞き取り、引き取り有無の判断

数日待って「引き取り不可です」の回答。
その流れでresale窓口の紹介を受ける。
おそらく形式的なもので、よっぽどの理由がなければ引き取りはされないのでは?
購入前のセールストークはなんだったんだって事に今更気づく。

ヒルトンで売却掲載依頼

こちらも部屋のグレードと売却希望価格を出してヒルトンのresaleリストに掲載される形。
売却価格は相場を教えてもらって決める形。
資産価値なんてもちろん上がってなくて為替レート考慮すると大きく損は出ない相場。
とはいえ維持し続ける事のコストが重いため、とにかく手放すことを優先してかなり低めに売却価格を設定した。

  • ローンが終わっていることが条件

  • 年会費の滞納がないことが条件

  • いつ売れるかは分からない

それはそうだ、って感じだが買う時の気軽さ&手厚さと比べて何かとハードルある印象。
2023年6月に掲載を始めてひたすら連絡待ち。

最初の購入希望の連絡

売却希望の掲載した事なんてすっかり忘れてた2024年1月のお正月。
初詣の時にふとスマホを見たら
【重要・至急】購入希望者からオファーのお知らせ
というメールが。
正直オファーあると全く期待していなくて飛び上がるほど喜んで、初詣もそこそこに家に帰ってメールに返信し手続きを進める。

希望価格で売れると多少は売却額も手残りしそうで、とっとと売っぱらってどこかに遊びに行こうと考えてたら三週間後くらいに連絡が、、
購入希望者様が深刻なご病気と診断されたため、オファーをお取下げになりました。
はい???
流石にこれは無いと思ったけど、深く詮索することもできずに売却希望額をさらに下げて再度掲載依頼を出す。
この時かなり面倒になっており、最悪赤字じゃなければ良し、とがっつり値引きした。

2回目の購入希望の連絡

再掲載から数日後にまた購入希望の連絡が。
半信半疑ながら今度は頼むと祈りながら返信を。

このオファーで売買契約が進んで手放すことができたのですが、完全に権利がなくなるまで数ヶ月かかりました。

売却手続き

オファーのメールに諸条件や手続きフローが記載されていて、
特に迷うことなく進行できます。

  • 売却価格-売却手数料 で手残りの金額が決まる

  • 売却手数料がそれなりに必要(為替レートの影響も)

  • 米国の納税番号と登記移転の手続きがあり、代行業者と書類のやり取りが続く

  • 納税番号の取得のため期限が十分に残っているパスポートが必要かつパスポートを業者に送る必要があり、手続き中はひやひやする
    (自分で大使館まで行って手続きしたら必要無いが、代行してもらう形が無難と判断した)

2月から手続きを進めて書類のリレーが完了したのが4月末、完全に権利が移ったのが5月上旬で4か月程度で手続き完了。

ちなみにかなりの枚数の書類を書く必要があり、書きミスの判断とか記載方法は窓口が丁寧に対応してくれるのでそこは安心感がありました。

最終的な手残り金額が少し(国内のヒルトンホテルに2泊できるかどうか、くらいの額面)で、これでタイムシェアとの関係は終わり!スッキリしたー。

振り返り

買って良かったかどうか的な振り返りは「まあ微妙」という印象。
トータルで払った金額を考えるともっと旅行に行けたし、物件売った割には手残りが無さすぎる。
良かった話からまとめてみると、

ハワイ島は流石に楽しかった

14年近い保有期間で1度しか訪問できなかったけど、ハワイ島はいい経験になった。ホテルじゃなくてタイムシェアリゾートに滞在したのも自分たちの滞在スタイルにフィットしてた。

CGみたいな夜空だったり
ゴツゴツした火山岩と海のコントラストだったり
部屋付きのグリルで焼く現地スーパーの食材だったり

こう振り返ると再訪してもいいなあと全然思う。
島の北半分はまだ見てないしね。
当時の為替レートが110円くらい。物価もさほど高額では無かったな。

ヒルトンポイントで国内旅行

購入直後から忙しくなり、そんな頻繁にハワイに行けないということもありポイントを使って半ば強制的に国内リゾートに行く事になる。

  • 汐留コンラッド

  • 大阪ヒルトン

  • 福岡ヒルトン

  • 小田原ヒルトン

  • 京都鷹峯

  • 熱海伊豆山

この辺りはいい宿だったし、タイムシェア持っていなかったら行く事も無かっただろうな。
ヒルトンに泊まると朝食とかクラブフロア使えるのも気楽で良かった。
京都とか熱海(東急系のタイムシェア連携)は客層が良くて変なストレスなくゆったり過ごせたのもいい思い出。

こう振り返ると出費は痛すぎるけど隔年で強制的に家族旅行イベント発生するのは意味があったかもね。

続いてイマイチだった事。(しつこいですが)

そうそうハワイには行かない

そもそも何で買ったんだって話ではありますが、
隔年でハワイに行くような時間が無い!!
所縁があるわけじゃない遠いリゾート地に夫婦で日程調整ができたのが14年で1回だけだった。

維持コストの高騰

売却を決めたいちばんの理由がこれ。
米国の物価高騰と為替レートも影響してくるんだけど、隔年で決して安くは無い会員費を払う事にメリットを感じられなくなった。
ちなみに為替レート関係なく維持費は年々高くなります。

ポイントサービスの劣化

ポイント利用周りはあんまり管理してなかったんだけど、当初と比べてポイントで泊まれる提携リゾートが変わる、ポイントの利用レートも悪くなった記憶が。
これなら毎年の維持費で普通に旅行した方が自由度高いなってなる。

購入を検討している人へ

なんだかんだリゾート地とか空港でヒルトンのセールスカウンターは引き続き目にするし、多くの人が立ち止まって話聞いてるのを目にする。
こんな人が向いてるんだろうなと、

  • ハワイでバカンスする事がとても好きな人

  • 毎年の維持費が苦じゃ無い人

  • 大家族で旅行するような機会が多い人

まあ、こう書いてもタイムシェアを持たなくて個別に旅行手配すればいいんので何とも言えない。
クーリングオフもあるので契約した後でも冷静になってよく考えた方がいい。リセールマーケットも活況で物件を持ちたいならリセール探すのも大いにあり。
タイムシェアで宿泊できるコンドミニアムは普通に宿泊パッケージ出てるので買う前に一度行ってみても全然良いと思う。
(要は気軽にリゾート物件なんて買うなって話)

ちなみにポイントで泊まった東急系の宿(京都鷹峯とか熱海伊豆山)も国内タイムシェアで、宿で放映されるプロモーションビデオを見てるとめちゃくちゃ欲しくなってくる笑
洗脳ビデオは良くできているし、なんせ宿が、設備も接客も客層もとても良い。

物件の流動性、利用チケットの使い勝手、物件価格の安定、客層の良さを考えると悪く無いんだよなあ。
いや流石にもう買わないです。身の丈にあった暮らしをしよう。

売却を検討している人へ

維持コストが負荷だったり、維持している事に疑問を持ったら早いタイミングで「ヒルトンのresale窓口」に売却相談を。

  • 売却相談はまずヒルトンの窓口

  • 一般のresale業者はお布施&おまじないと思って

  • どう売るかを考えた価格設定

  • ランニングコストと売却価格を考慮し、低価格での早い手放しもアリ

売却リストに掲載するといつかオファーがくる可能性があるので、
半年おきくらいに相場見て希望額の見直ししつつ気長に待つといいかも。
オファー来てから実際に売るかどうか迷えばいいし。

というわけで、とにかく売るまでの話が出てこないので軽くまとめてみました。

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