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【東大文一】乾陽人さんの合格体験記「東大寺学園、最後の2年で猛勉強」

東大合格note 第8回
乾 陽人(いぬい・あきと)さん
東大法学部卒 25歳

東京大学出身者を紹介する東大合格noteの第8回。
今回お話を聞いたのは、麻雀プロの乾陽人さんだ。乾さんは、第7回で紹介した新倉和花さんと東大文科Ⅰ類の同級生。

同じ授業を受けたことがあるという程度の接点しかなかったが、偶然、二人とも日本プロ麻雀協会のプロになって麻雀プロとして活動している。
前回の新倉さんはほとんど勉強しないで東大に楽勝で合格したが、乾さんはまったく対照的。有名進学校に入りながら高1で落第すれすれの状態になり、高2の1年間で同級生に追いついて現役合格を果たした。
220人中200番台の成績から、何をどのように頑張り、東大合格を成し遂げたのか、明快な言葉でかなり具体的に話してくれた。

<基本情報>
大阪府出身
お父さんは国立大学卒業 お母さんは有名私立大学卒業
5歳下の妹が1人いて、有名私立大学生
5歳でタイに引っ越し、インターナショナルスクールに通う
小学4年生で帰国
中学受験をして奈良県の東大寺学園に合格
ハンドボール部だったが高1でやめた
高2からは放課後、図書館で勉強
京大よりも東大が自分に向いていると気付いて東大を受験
日本史はセンター試験の2週間前に詰め込み


5歳から9歳までタイで生活し、英語を習得

乾陽人さんは1998年生まれの25歳。大阪府で生まれたが、5歳のときにお父さんの仕事の都合でタイに引っ越し、近くに日本人学校がなかったためインターナショナルスクールへ。そこで英語が話せるようになったことが、東大合格におおいに役だったと言う。

「5歳という、ひと通り日本語はわかって話せる年齢でタイに移ったのが良かったと思います。タイでは週に1度は日本語の補習校にも行きましたが、普段通うインターナショナルスクールでは完全に英語の生活でした。何を話しているのか全くわからない環境に身を置くことになり、そこで英語を習得できたと思います。
小4からまた日本に戻った後も、日本語で困ったことはありません。本当にタイミングが良かったんだと思います。5歳年下の妹は0歳から5歳をタイで過ごしたことになるので、僕よりかなり苦労したんじゃないかと思います」

タイに移る5歳のときには日本語の文字の読み書きが不自由なくできたという乾さん。それはどのように学んだのだろう?

「母がずっと、絵本の読み聞かせをしてくれていました。同じ本を何度も読んでくれて、それで自然に文字や言葉を覚えたのだと思います。小さい頃は親にポケモン図鑑を何度も読んでもらって、カタカナを覚えました」

第一志望の東大寺学園へ

小4の4月から大阪の小学校に通い始めた乾さん。10月に中学受験のために「能開センター」に入塾し、小5から一番上のクラスに入った。こうして中学受験に向けて勉強を進めていた乾さんだが、小6の初夏に大けがをしてしまう。

「左腕を骨折して、4回手術しました。その間は寝たきりで、1か月間はほとんど勉強できませんでした。
怪我の以前から東大寺学園が第一志望でした。東大寺学園の他に大阪星光学院と西大和学園なども受験して合格し、東大寺学園に入りました。
志望した一番の理由は自由な校風に惹かれたからでした。(中高生としては当たり前のことですが)酒・たばこ・ギャンブル以外はなんでもOKで、校則もない本当に自由で生徒の自主性に委ねてくれる良い学校でした」

15歳頃、インドのタージマハルにて

成績は落第すれすれ、部活をやめてから勉強に集中

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