アントレプレナーシップと探究。そして、人材育成と。
初めまして、いつもお世話になります。こんにちは、こんばんは。竹下です。
最近、今取り組んでいるふるさと納税事業の延長で、アントレ教育とか起業家支援みたいなところまで含めた企画提案のお仕事が増えています。
アントレプレナーシップってなんだろうか。
その身につくプロセスってどんなのだろうか。
そのプロセスを意図的に歩む教育の形ってあるのだろうか。
そんなことを考えていたら、うーんうーんとなったので、noteに綴りながら整理してみることにしました。
この記事を読んで「いや私はこう思ったぞ!」という意見があれば、ぜひ教えてください。目を輝かせながらお礼します。
私のアントレプレナーシップに影響を与えた出来事
手前味噌ながら、「ゆりえはTHE起業家だよね!」と言われることが多いので、自分の経験から振り返ろうと思います。
中学生のときに見た、英語の教科書
自分が記憶する限りの1番最初のターニングポイントは、英語の教科書の中に書かれていた「国際協力」という仕事に出会ったとき。そもそも英語の授業が好きだったんですが、それは幼い時に英会話に通わせてくれた親のおかげだと思います。
日本で、のほほんと生きていては出会うこともないであろう貧困問題現場の写真。それに挑む勇敢な日本人の話。授業だけでは収まらず、国際協力に関する分厚い本も買って読み始めました。
ただし、社会を変えたい、世界を良くしたい、みたいな大義名分に目覚めたわけではなく、"JICAや国連で働く人たち、かっこいい!"と、単にそう思っただけ。その憧れだけで、高校でも英語を学ぶためにカナダに1年留学したのです。
大学3年生で参加した、ICC
自分の中でなんとなくフードロスというテーマを見つけ、卒業後はフードロス問題解決のためになる仕事がしたいと思っていました。いきなり就活するのもピンとこなくていろんな経験を積もうと、参加したのがICC。
ICCでは業界の最前線の起業家や企業が一同に集い、ビジネスピッチやパネルディスカッションなどが開催されます。通常参加するには数十万円ぐらいしますが、当時所属していたNPO法人アイセック・ジャパンのおかげでスタッフとして参加することができました。
その時初めて、壇上でキラキラと語り輝く「起業家」という人たちを見て。
「なんか悔しい。私もあそこにいきたい。」
と、負けず嫌いを拗らせた結果、起業がキャリアの選択肢に入りました。
休学時に出会った、とてつもない社長
じぶんにビジネス経験が足りないと思った私は、大学4年目を休学して上京し、デイブレイク株式会社で10ヶ月インターンをさせていただきました。当時社員は5名ほど。神戸から突然やってきた私を快く受け入れてくださったデイブレイクは、今となってはシリーズBで20億円調達するほどのスタートアップに。
木下社長は、言葉で表せないような半端ない人で。圧倒的な営業力、人望、器の広さ、そして見据えるビジョン。社長ってこういう人がなるんだ!と、人生で初めて「社長」と深く関わらせていただき、社長像が出来上がりました。
大学4年で参加した、海外インターンシップ
大学が残り1年あったので神戸に戻ってきて、復学までの2ヶ月間ほど株式会社坂ノ途中の海外事業部でインターンをさせていただきました。ラオスというアジアの国の農家さんから、フェアトレードでコーヒーを仕入れて国内販売するという事業です。
中学生の頃から憧れていた国際協力と、ビジネスが繋がったインターンでした。農家さんの村に行き産地を視察して、コーヒー豆に加工してくれる業者を訪れ、輸出事業者と打ち合わせをして、国内に帰ってきたらパッケージを考えて営業します。
「あ、ビジネスってこうやってつくるんだ」
とんでもなく難しそうで、何から手をつけたらいいかわからない「起業」に対して解像度が上がった経験でした。
そしてもう一つ。この事業部長を務めていたのが私より数年年上の人で。今まで起業家って30代・40代の人と出会うことが多かったけれど、そんな年が変わらない彼を見ていると、
「あれ、私にもできるかも?」
と、おめでたいことに勘違いをし(笑)、ラオス滞在中に起業することを決めました。もちろん、取り組みたいと思っていた「フードロス問題」を解決するために。
根拠のない自信を生む、探究への姿勢
アイセックに所属しているとき、本屋でよく売れているようなビジネス書はひとまず読みあさっていたわけですが、その時出会ったとあるモデルが結構好きで。それが、「コルブの経験学習モデル」。
超簡単にいうと「人は経験から学ぶ」ということです(簡単に言い過ぎてる笑)。どんな経験でも必ず学びを抽出し、今後の人生の中で活用する教訓として身につける。こうやって人として成長していくという流れ。当たり前なんだけど、意識することが大切。
私はこの教訓の数が増えれば増えるほど、根拠のない自信が生まれていくんじゃないかと、なんとなく思っています(あんまりロジカルな紐付けはまだできていない)。
この根拠のない自信が新たなアクションを後押しし、また経験から学び、また次のレベルの挑戦をする。そんな好循環へ引き上げてくれると思います。
でもこの、経験を内省したり、抽象度を上げて教訓にするという作業が結構難しい。ここでは「問いを立てる力」が求められると思います。
このときなぜこれが起きたのか
このときなぜ自分はこう感じてあのように行動したのか
など、自分で問いを立てて自分で答えを見つけられるか(もちろん他人の力を借りても良い)が重要。これこそ探究ではないかと思います。問いを立てようとする、その姿勢こそ好循環へ入り込むためには重要じゃないかと思います。
問いを立てる手助けと、最初の一歩の後押し
アントレ教育において何が必要なのか、今noteを書きながらたどり着いた答えが↑でした(笑)。皆さんは私の経験を読んでいただきながら、何か思われたことはありましたか?
社会を良くしようと思った人が、必ずしもビジネスで立ち上がらなくてもいいと思っています。でも「その取り組みは持続可能かどうか」はシビアに見た方が良くて、その結果「持続可能性を考えるとビジネスは好都合だな」と私の場合はなっただけです。
教育とか人材育成とか、正直自分がまだまだ未熟な分、避けてきた分野です(自分がやるのはおこがましいと思ってしまうので)。けれど、今年はいくつかそういうチャンスをいただけそうなので、全力でトライしてみたいと思っています。
今年のテーマは「苦手なことに挑戦する」です。
2024年もよろしくお願いします。
竹下友里絵
p.s. 普段はInstagramにて日々考えていることを発信しています。ぜひご覧ください!