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❖おまけが主役で、主役がおまけ❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2021年11月13日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

近くのコンビニでコピーをしていたら、何度も入ってきて何かを買い、また入ってくる子どもがいた。コピー機あたりのガラスから見える外にいたので気になって、子どもを観察すると、おまけ付きのお菓子を買って、すぐにおまけであるシールを確認しているようだった。しかし意中のシールではなかったのだろう。手に持っているシールを投げ捨てこそしないが、それくらいの勢いで、振り回していた。しばらくすると、再び店内に入ってきて、また一つお菓子を買って出ていった。コピーしつつも、そちらの様子が気になってしまい、また観察していると、袋からシールを取り出そうとしているときのドキドキワクワクがガラスの隔たりなど物ともせず、分かりやすく伝わってきた。しかし今回の結果もガッカリだったようだ。それもガラスが空気を遮っているはずなのに、しっかりと伝わってくる。その子は、その後も二度ほど、同じチャレンジを繰り返した。だが、女神は彼に微笑むことはなかった。彼はそれからうなだれて、コンビニの前から去っていった。同じような経験を幼い頃に私もしていたことを思い出した。私もおまけのシール、まあ当の本人にすれば、おまけどころか主役で、実際のところお菓子は眼中になかった。その主目的のシールが意中のものであることを信じて、なけなしのお小遣いを使ってお菓子を買うチャレンジをしていた。私の場合は、ビックリマンチョコのシールだった。当時、社会現象になっていたし、シールだけ取り出して、お菓子は捨てることが社会問題にもなっていた。恥ずかしい話、私もシールだけ取り出して、お菓子を捨てた経験がある。ただ当時の友人の一人は変わり者で、公園などに捨てられたそのお菓子を喜んで食べていた。毒入りの食べ物の事件も話題になっていたが、彼は無事であった。話を戻して、コンビニで見た子がチャレンジしていたのは、今流行りの鬼滅の刃のシールだった。ガラス越しでもお菓子の袋にデザインされた緑と黒のコントラストは確認できた。そのうちにコピーが終わり、そのまま店を出ても良かったのだが、その子のチャレンジに触発され、かつての気持ちが呼び起こされので、特に鬼滅の刃には関心はなかったものの2つ買ってみた。家に帰って、開けてみた。あまり関心がないものの、シールのキャラクターは知っていた。確か、鬼になってしまった主人公の妹である。このシールが価値があるか分からないが、かつてのビックリマンシールの経験から、価値があるシールはたいていホログラムやキラキラであったことを考えると、今回のシールは有名なキャラクターとはいえさほど価値がないことは何となく分かった。あのとき、なぜあんなに必死になってビックリマンチョコが売り切れていないスーパーや駄菓子屋を探し回ったのか。あの情熱には今でも感心する。そういえば、ビックリマンシールの後に、ネクロスの要塞というお菓子にも私はハマったのだった。こちらはシールではなく、塩化ビニールの人形とアイテムカードがついていて、集めていくとロールプレイングゲームみたいな遊びができるもので、私はビックリマンシールよりも、こちらのルールやシステムに惹かれた記憶がある。お年玉を総動員して、1ダースを大人買いで買い占めたことがあった。しかし神はそういった独占行為に罰を与えるようで、12個中、不運にも7個か8個が同じキャラクターで衝撃を受けたことがある。確かそのキャラクターは「タコロス」という中ボス的存在だった。そのとき、色違いの「タコロス」たちを地面に広げ、茫然としたのが懐かしい。今となっては、素敵な笑い話である。

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