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❖ブックオフに働いてもらうか、ブックオフみたいに働くか❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年2月14日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆ブックオフに働いてもらうか、ブックオフみたいに働くか◆
現在住んでいる物件の更新時期が近づいてきた。大抵の賃貸物件は、2年単位で契約が締結され、更新する際には通常の賃料以外に更新費がかかる。

こちらとしては居住実態に大して変化がないにも関わらず、継続して住むために追加の費用が発生するというのは、それが賃貸借契約の慣例だし、今回の契約をそういうものと承知して締結している以上、仕方のないことである。

頭では分かっているのである。しかし、心情が今更になって不平を漏らし始めたのである。

頭と心。古代からの永遠のテーマで、主知主義か主情主義かの綱引きが続けられてきた。

私の中でも、この綱引きが盛り上がりを見せていた。そして、私は心に軍配を上げた。

決着がついた後も、頭は諦めず、更新ではなく物件を変えようとすれば、引っ越し代やら初期費用やらで、結局のところ更新料よりも高くつくことをしきりに説明してくる。

頭の真剣な説明に申し訳なさを感じつつも、私は心に従い、引っ越しの準備を始めた。

これまで何度も引っ越しをしていて、その度に本の処分に苦慮しているのに、しばらくすると、熱さが喉元を通り過ぎたのと同じように、本の衝動買いが始まり、気づけば家の中には平積みのタワーがいくつも出来上がっている。

しかし引っ越しは出来るだけ楽に進めたいので、「断捨離」が必要であると感じた。

近くにブックオフがあるので、多分これから読まないだろう本や、これから観ないだろうDVDを買取してもらうことにした。

本もDVDも結構な量なので、とりあえず第一陣を取りまとめた。去年、小学校教諭の免許を取ろうと、通信課程の科目等履修生になっていたが、忙しさを言い訳にして結局レポートはほとんど提出できなかったので、購入したテキストもほとんど新品同様だった。

テキストは総額で2万円くらいだったし、ほとんど新品なので、それなりの買取額を期待したが、現実は甘くはなく、他のDVD5点と合わせても1200円程度であった。

正直、もう少し高い買取額を期待していたのでガッカリした気持ちが大きかった。最近はメルカリなどでのやり取りもさかんなので、メルカリの方が良かったのではと後悔もした。

しかし、そこで考えるべきは、処分が主目的か、売却益が主目的かという部分だろう。

とにかくできるだけ早く家の中の本やDVDの量を減らしていきたいという「処分が主目的」ならば、袋に詰めて店頭に持っていき10分程度の査定で、処分を完了させられるブックオフが有効だろう。

ブックオフへの持ち込みは、自分の裁量で本やDVDを一気に減らすことができる。つまり「処分の主導権」を自分が持っているのである。

これに対して「売却益が主目的」ならば、メルカリが有効であることは色々なサイトを見ても明らかである。

だが、メルカリの場合、商品をアップしたり、購入希望が来たら梱包や発送をしたりしなければならないという手間がかかるし、一気に本やDVDが減っていくわけではなく、一つ一つ売れていくのを待たねばならない。こちらは「処分の主導権」が自分にないことが分かる。

それなりの売却益が見込めるのも、自分自身がネット上でブックオフのような仕事をしているからで、時間や意識が拘束され続けることの対価としてのバイト代が上乗せされているといえる。

ブックオフへの持ち込みは、誰かに売るという業務を店員に委託しているようなもので、本来の買取額から委託料が差し引かれていると考えることもできる。また、売れるまでの本やDVDの保管業務も委託しているといえるので、委託料がかなり発生し、その差し引きの結果、買取額が少なくなるのも仕方がないということになる。

メルカリもブックオフも自分の手元から本やDVDが無くなるという構造は同じだが、メルカリは最終的な購入者が直接買っているのに対して、ブックオフは最終的な購入者ではなく、あくまでも中間業者という違いがある。

ここには、私を生産者と考えると、ブックオフが卸売や小売という関係が存在し、ブックオフに自分の生産物をまとめて買い取ってもらい、消費者に対する個別販売の手間を省いてもらっている分、割安で生産物を売り渡しているという流通システムの縮図が見られるのである。

世の中のシビアな現実を噛み締めながら、貴重な1200円を使って、チョコクロ「3つ」の大人買いをする私であった。

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