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★我楽多だらけの製哲書(54)★~暑さも人為も包み込む黄色い花のヴェールとテリー・テンペスト・ウィリアムス(A veil of yellow flowers that wraps around heat and man-made objects, and Terry Tempest Williams)~

バンコクを散策していると黄色のきれいな花が数珠つなぎのように集まっている木を多く見かける。これはタイの国花であり、「ラチャプルック」と呼ばれている。黄色い花が降り注いでいるようにも見えるので別名「ゴールデン・シャワー(ツリー)」とも呼ばれる。

この木の開花時期は3月から5月くらいで、タイやラオスの辺りの地域では最も暑く、「暑季」とも呼ばれるが、その暑さを黄色の花のシャワーによって涼しくしてくれているようである。

道沿いにたくさんの木が植えられているので、それが道沿いを何十本いや何百本ともいえるような電線と絡み合っているのも珍しくない。しかし、その光景に違和感を覚えないのはどうしてだろうか。ラチャプルックは自然の所産であり、電線は人為の所産であるため、その属性から考えると相容れないもののはずである。それにも関わらず、両者は融合して一つの秩序を形成しているように見える。どうやら黄色い花は暑さだけでなく、電線の無機質さをも包み込んで、暑季の都市風景を柔らかく美しくしてくれているようだ。

こうして自然と人為というかなり対極にあるものであっても打ち解け合うことができているのだから、人為と人為が打ち解け合えないというのは非常に情けない話である。

「自然は、私たちが人間である意義を思い出させてくれる存在です。私たちは分裂するのではなく、繋がるためにあるのです」
これはアメリカの作家・自然保護活動家であるテリー・テンペスト・ウィリアムスの言葉である。彼女の言葉から、自然というものは大らかで、私たち人間を受け止めてくれ、そこから寛容の精神を学ぶことができ、人間と人間が対立するべきではないというアドバイスを与えてくれていることが分かるのである。

なかなか出口の見えてこないウクライナ情勢であるが、独裁的な指導者による「醜き」武力による侵攻をやめて、人々が「美しき」花々を落ち着いて眺められるような状態に戻していくことが必要である。
The situation in Ukraine is hard to see the exit, but it is necessary to stop the invasion by "ugly" armed forces by dictatorial leaders and restore the "beautiful" flowers to a calm view.

調べてみるとウクライナの国花はセイヨウカンボクとスミミザクラであるが、さらにヒマワリも国花のように扱われているようである。そして、ロシアの国花はカミツレとヒマワリである。現在、戦争状態にある両国であるが、ヒマワリという共通項に平和の糸口を見出すことはできないものだろうか。
When examined, the national flowers of Ukraine are Guelder-rose and Sour cherry, but it seems that sunflowers are also treated like national flowers. And the national flowers of Russia are chamomile and sunflower. Both countries are currently in a state of war, but can we find a clue to peace in the common denominator of sunflowers?

ヒマワリの中でもオレンジ色のヒマワリの花言葉は「未来を見つめて」らしいので、交渉の場にオレンジ色のヒマワリを飾ってみると良いと思う。
Among the sunflowers, the flower language of orange sunflowers seems to be "looking at the future", so I think it's a good idea to decorate the orange sunflowers in the negotiations.

(以下で、自然と人為の融合の様子を紹介)

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