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❖気になる数字❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年1月24日)
(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)
◆気になる数字◆
ふと見かけたとき、気になる数字がある。最近見かけてやはり気になっているのだなと感じるのが「51」である。
スマホをふと見たとき、メールの未読件数が「51」で、それが気になり、自分が「51」に特別な思いを抱いていると感じた。そして、もう一つ特別な思いを抱く数字があり、それが「106」である。
「51」よりも「106」の方が私にとって特別な数字なので、先に「106」について綴ろうと思う。この数字との関わりは高校時代に遡る。私は当時住んでいた帯広の中学校を卒業した後、函館にある高校に進学した。実家は帯広だったので、通えるはずはなく、寮生活が始まった。
寮生活では、通常の学校とは別に寮生番号というものが与えられた。私には「B106」が与えられ、あらゆる持ち物に記名することが義務づけられた。寮での洗濯サービスを利用する際、番号がないとそれが誰の衣類か洗濯スタッフの方は分からず、各寮生の洗濯済みボックスに入れることができない。だから、下着類も記名が必要だった。
寮で何かを申請するときも、実家から荷物が届いて呼び出されるときも、寮生番号が関わってくる。寮に預けているお金を引き出すときは、申請書に寮生番号だけでなく、親指の指紋押捺が必要だった。大金を持っていると紛失や盗難のリスクがあるので、毎回、少しずつ引き出すので、3年間でかなりの回数、寮生番号を書き、指紋押捺もした。
そうして、様々な持ち物に書かれていたので、何度も目に飛び込んでくる「B106」。様々な申請で記入するため、何度も手に伝わると同時に目に飛び込んでくる「B106」。呼び出しで、何度も耳に入ってくる「B106」。
いつしか「B106」は、自分そのもののように、自分のアイデンティティのようになっていた。
だからいまでもどこかで「106」を見かけるとハッとする。一瞬、引きつけられて動きが止まる。もはや条件反射のようなもので、「パブロフの犬」状態と言えるだろう。
もう一つの「51」は、大学院生のとき、かなり関わった数字だから、今でも反応してしまうのだと思う。私の研究テーマは「国連の紛争処理システム」だった。その中で、国連が動き出すまで紛争当事国が自国の身を守るため用いる自衛権が国連憲章第51条に規定されている。この自衛権は歴史を遡ると紛争の引き金になることも少なくない。そして、国連の行動が迅速にとられないため、紛争に関わる様々な論文を読んでいて、この第51条をよく目にしていた。だから今でも「51」を見ると、院生のときに論文を読んだり書いたりした記憶がフラッシュバックして、一瞬止まってしまうのである。
今回はたまたまスマホ画面に「51」が出ていて気になっていることに気づいたが、多分他にも気になって一瞬止まる数字はあるだろう。
だが「106」以上に、私の頭にも心にも刻まれている数字はおそらくないだろう。(以前、居酒屋の靴箱で「106」が気になり、思わず撮影していた)
#アイデンティティ #エリクソン #寮生活
#国連憲章 #自衛権 #パブロフの犬 #条件反射
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