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アンラーン💣リラーン📚ためらわん♫run22

本物のクリスマスソングの「本物」って多義的⭐️
(これまでの虚栄を解きほぐす「unlearn」のため、頭の中を刷新する「relearn」を躊躇なく進めるための記録)

街中に流れるクリスマスソング。
有名なものとして、昔から耳にするものがたくさんあります。ワム、マライアキャリー、ジョンレノンなど洋楽もあれば、山下達郎、松任谷由実、ジュディマリなどの邦楽も。もちろん、もろびとこぞりて、We wish you a Merry Christmas、Jingle Bells、きよしこの夜なども忘れるわけにはいきませんね。

特に童謡のようなクリスマスソングを聴くと、小さい頃に教会で過ごしたときの記憶が蘇ります。クリスマスというと、クリスマスケーキとかクリスマスプレゼントなども記憶にありますが、それ以上に鮮明なのは、当時、演じたキリスト誕生の劇ですね。私は「東方の三博士」を演じることが多かったです。

鮮明な記憶はポジティブな部分だけではなく、緊張感、繰り返しの練習の大変さ、本番で上手く言葉が出なかった悔しさ、何度目かに慣れてきてアレンジしてしまった後悔など、ネガティブな部分も多くあります。

だからクリスマスソングは、単にワクワクするものではなくて、そんなほろ苦い記憶も呼び起こします。ここ数年は、ワムやマライヤキャリーの曲を聴くと、そんなほろ苦さを感じるようになっています。

それは3年前にビエンチャン日本語補習校で小学校4年生の担任をしていたときクリスマス会があり、担当クラスはみんなでクリスマスソングを演奏することになりました。演奏するのはワムやマライヤキャリーの曲でした。楽器演奏が得意な子もいれば、苦手な子もいて、毎回の授業のスタートや終わりに少しずつ練習しました。私も演奏は苦手な部類だったので、気の利いたアドバイスなどできるはずもなく、しかし何か彼らをサポートしたいという思いから、音階をカードにして毎回貼り出すことにしました。音楽の知識がないので、的外れを覚悟しつつ、同じような音階のパターンには同じ色のカードを使ったり、音階の上下などのところは矢印を書き入れたりしてみました(添付の動画は練習のときの音源)。

そうして子どもたちと担任とが一体になって臨んだクリスマス会本番は、何とか最後まで止まることなく演奏できました。最後の方の練習よりは少しだけ上手くいかない場面はあったことは、私も子どもたちも分かっていたので、演奏後にいただいたたくさんの拍手はもちろんありがたいことだと理解しつつも、どこかほろ苦さがあったと思います。演奏が終わって、何よりほっとしたもの正直なところでしょう。

だからワムやマライヤキャリーの曲を聴くと、そんな嬉しさ、達成感、安堵感、悔しさ、緊張感など、非常にカラフルな気持ちが混ぜこぜになった記憶が蘇ります。

名曲と呼ばれるクリスマスソングはたくさんあり、クリスマスが近づいてくると、これこそが「本物」のクリスマスソングだと品定めの話題になることもあります。それらのが曲が素晴らしいのは言うまでもありません。

しかし、一般的ではないものの、違う意味での名曲、「本物」のクリスマスソングと言えるものを私は知っています。

それは、補習校の子どもたちが一生懸命に練習したクリスマスソングの響きと輝きであり、違う意味での「本物」のクリスマスソングなのです。本番の緊張感と、練習よりも上手くいかなかったという悔しさなどのほろ苦さは、調味料のように素敵な味わいを記憶に与えてくれています。そうして、次に何かに取り組むときは、子どもたちにとって(子どもの学びに関わる教員としての私にとってもですね)、この記憶や経験が大切な教訓となり、頼もしい武器にもなるはずです。

やはり一生懸命に取り組んだ先で出会う経験は、とてつもない気づきと学びの広がりになりますね。

#探究学習   #探究がすき

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