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我楽多だらけの製哲書

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日常の出来事と哲学を掛け合わせた考察をつれづれなるままに綴っています。先哲の思想は、昔のことだし抽象的で近寄りがたいと思っている人がいるかもしれませんが、実は、現代においても日常…
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#学問への愛を語ろう

★我楽多だらけの製哲書(39)★~悩ましき板書へのこだわりとヘーゲル~

「客観的な意志と主観的な意志は、その後調和し、同一で同質の全体を提示する。」 これはドイツ観念論の完成者とされるゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルの言葉である。 今年も感染の急拡大によりオンライン授業になる可能性があるので、心の準備と頭(記憶)の準備のため、去年自分がオンライン授業に関してどのような試行錯誤をしていたか、どのような葛藤をしていたかを確認しておきたい。 (ここからは2021年1月に関わる内容) オンライン授業が始まり一週間ほど経ったが、試行錯誤

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★我楽多だらけの製哲書(38)★~オンライン授業における気づきとルター~

去年の今頃の投稿を振り返っていると、ちょうどオンライン授業が始まったところだった。 ついこの前までならば、全く異なる状況だったなあとなるかと思っていたが、気づけば去年と同じどころか、去年よりも厳しい状況になっている。現段階で、勤務校はまだオンライン授業の判断を下してはないが、いざオンライン授業になった場合を想定して、去年の投稿を振り返っておきたい。 (ここからは去年の投稿) 勤務校でオンライン授業がスタートした。 これまで社会科の教員として、私が授業での働きかけで意識してき

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★我楽多だらけの製哲書(37)★~クラスへの仕掛けに寄せる思いとアリストテレス~

去年の今頃、私は3学期開始に向けて、HR教室の仕掛けとしての装いを準備していた。しかし、前日の夕方に状況は一変した。このあとの話は、去年の今頃、別のSNSで綴ったものである。 「出鼻をくじかれる」 まさにそんな感覚であった。 冬休みが終わり、いよいよ始業式を明日に控えるということで、クラスの装いをしっかり整えて夕方を迎えたころ、始業式の延期が決定され、さらには緊急事態宣言によって生徒はオンライン授業となり、せっかくのクラスの装いは出番がなくなってしまった。しかも新規陽性者

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★我楽多だらけの製哲書(29)★~自己研鑽の位置づけの転換とビル・ゲイツ~

暦は12月になり、冬休みが近づいてくる。長期休みは自己研鑽の時期である。長期休みのメインは夏休みであり、例年7月後半から8月は自己研鑽の機会が集中する時期であるが、今年の夏は、各種セミナーがコロナの関係で中止またはオンライン開催となっていた。オンラインで参加した各種セミナーの内容の全容については別の機会に述べるとして、今回は、夏に参加した2つの研鑽に焦点を当てて話をしようと思う。 今回話題にする研鑽は2つあり、どちらも資格・免許に関わるものである。 1つは「学芸員」に関わる

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★我楽多だらけの製哲書(25)★~時間に追われる日々の活動とアウグスティヌス~

私が「授業者」として板書ノートを作り、黒板でそれを「表現」していることについては先日も触れた。この板書ノートに書かれた内容を単に黒板に示すだけならば、速度においても正確性においても、AIを活用した方が良いのではないかと時折思うことがあるが、もし授業というものが単なる情報の伝達活動ではないとすれば、そこに授業者としての人間の存在意義が見出せるのではないかと最近考えるようになっている。その際のキーワードが「表現」ではないだろうか。授業は決して「情報の伝達」に留まるものではなく、違

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★我楽多だらけの製哲書(2)★~世界を読み解く普遍なる言語とラマヌジャン~

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