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『ファ~トンいきもの記』

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いろいろな「いきもの」の様子を紹介しています。『「ファー」ブル昆虫記』と『シ「ートン」動物記』を組み合わせたような「いきもの」紹介です。日本・シンガポール・ラオス・インド・ネパー…
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#ヤモリ

『ファートンいきもの記』【30】

今日の「いきもの」は≪小田氏治≫である。 奴は、鎌倉時代から続く名門の家柄であり、自らの城を持っていた。そんな輝かしいステータスでありながら、奴は戦上手かと言われると残念ながら、むしろその逆の戦下手だったのである。そのため、楽勝と思われる戦でも負ける始末で、奴は何度も自らの城を追われ、敵に奪われてきたのである。私も今年に入って奴と3度戦ったが、そのたびに奴は敗北し、城を追われ、捕虜となった。だが、奴は粘り強く捕虜としての生活を続けるので、その姿に圧倒され、解放しようという気持

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『ファートンいきもの記』【25】

今日の「いきもの」は≪東洋リベンジャーズ≫である。 奴が所属する不良グループは、ラオスを拠点としながら、東洋全域に勢力を広げている。しかし、対抗する不良グループも巻き返しを狙って、常にグループ同士の抗争が絶え間なく続いている。奴は、ビエンチャンの守りを任されているようで、タイからメコン川を渡って攻め込んでくる敵との戦いに明け暮れている。 奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「釘バット」である。 常に敵の来襲に対応できるようにと、奴は武器を肌身離さず持ち歩いている。奴が持ち歩いてい

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『ファートンいきもの記』【16】

今日の「いきもの」は≪フードファイター≫である。 自然豊かな国であるラオスで活動する奴は、日々その恵みを受け取って楽しく元気に暮らしている。奴を含め、様々な生き物が生息するラオスにあって、昆虫類の多さは特筆すべきものがある。ラオスの大部分は熱帯雨林気候とサバナ気候の間に属する「熱帯モンスーン気候」であり、雨季と乾季(特に3月から5月は暑季と呼ばれることが多い)がはっきりしていて、雨が降らない時期の夜になると外灯に信じられないくらい羽虫が集まってくる。うっかり窓を開けていたりす

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『ファートンいきもの記』【4】

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