“美味しいコーヒーを飲む”からゴミを減らすツール「コーヒードリッパー」
山で美味しいコーヒーを飲みたい!
でもゴミは増やしたくない。
なんとかゴミを増やさずに自然の中で美味しいドリップコーヒーを飲む方法はないものか・・・。
そこで発見したのが、「ペーパーレスのコーヒードリッパー」。
早速アウトドアメーカーのものを購入しました。
1.コーヒーフィルターのゴミ事情
「コーヒーの紙フィルターのゴミなんて微々たるものでしょ」と思われる方もいるかもしれません。
それが、そうでもないんです。
・世界では、毎日、22億5000万杯のコーヒーが飲まれています。
・そのうち、1/3がペーパーフィルターを利用するなら、1日当たり7億5000万枚のペーパーフィルターが使用・廃棄されており、1年に換算すると2750億枚が廃棄されています。
・この数量のペーパーフィルターの生産には、150万本の樹木の伐採が必要で、廃棄されるフィルターの量は、ルーブル美術館のサイズの建物を128個作れる量にも相当します。
(引用:CERAFIL)
日本では、仮に10人に1人が1日1杯飲むとすると、1日に約1,300万枚が使われ、捨てられているということになります。
自分1人でも1日に2杯飲むと1ヵ月で60枚、1年間で730枚。
まさに「塵も積もれば山となる」。
2.ペーパーレスコーヒードリッパーの素材は?
それではこのペーパーレスコーヒードリッパーは、一体何でできているのでしょうか?
素材は・・・「ポリエステル」。
よく名前を聞くポリエステルですが、その中にもPET、PNT、PBT、PTTなど、いろいろと種類があるそうです。
さて、このドリッパーの素材は?
わからないことは調べてみる。それでも分からなければ聞いてみる。
メーカーさんに問い合わせたところすぐにお返事があり(ありがたい!)、素材は「PET」とのことでした。
PETとはポリエチレンテレフタレートのこと。
ペットボトルや衣服、エコバッグなどにもよく使われる、リサイクルのできる素材です。最近は「再生PET」といって、リサイクルしたPETで作られた製品もよく見かけます。
今まで難しかった“ペットボトルからペットボトルへリサイクルする”技術も進んでいるそうですよ。
ゴミを増やさずにコーヒーを飲めてリサイクルもできるドリッパー。嬉しいですね。
ちなみに、ペーパーレスドリッパーで淹れるコーヒーは、紙フィルターと違って豆の油分や旨味がダイレクトに抽出されるのが特徴です。
上質な粗挽きの豆を使うと格別に美味しいそうです。試してみたい!
3.おわりに
「コーヒーを淹れて飲む」という何気ない一つの行動でも、続けると大量のゴミを出すことに繋がっています。
しかし逆に言うと、何か一つ、少し工夫するだけでゴミをかなり減らせるんです。
ペーパーレスフィルターは他にもステンレスやセラミックでできているものもあるようです。
好みに合わせて、「使い捨てないドリッパー」を活用したいですね。
他にも、普段の生活や身の回りを見渡して、環境のために少しでもゴミを減らす工夫をしていこうと思います。
何事も始めるにはまず自分から!
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