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フェリアーレ❣️

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フェリアーレ(何でもない、でも素敵な平日) それは、けっこう貴重なことだったり、 そこにシアワセが隠れていたり、 そんなコンテンツを集めたマガジンです。
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#ショートショート

坂のある街の筋肉質な猫

日暮里の細い坂道を、 夕陽に向かって、とぼとぼ歩いていると、 いかにも日暮里感でココロ暮れ始める。 気持ち日暮れて、 顔も優しく緩むと、 行き交うひと誰もが、 みな良い人に見えてくる。 駅から続く坂を登りきったら、 向こうに広がりゆく人情の銀河…、 かと思いきや、 ちょい派手な看板。 まあね、 でも、みんな生きているのだから…と、 頭の筋肉ほぐしながら、 お約束通り、 「夕焼けだんだん」を、 一段一段楽しみながら歩く。 う〜ん、 た〜しかに〜、 時間がゆっくり流れ

ないと…。

師走トワイライト、 仕事終わらせないと、 マスクもしないと、 もうすぐ Night スマホ見ないと、 LINEしないと、 「いいね」しないと、 もうすぐ Night 仕方ないと、 傍観しないと、 見ないようにしないと、 もうすぐ Night 混みあう歩道は、 抜けても、 よけても、 かわしても、 キリがないと、 終わりがないと、 打つ手がないと、 脚が疲れて、 気持ちが空を見上げて、 口から溜め息が出て…、 と思ったら、 歩道が立体交差してる…。 あれは

時間よ  止・ま・れ  ウララかに

フェリアーレ(素敵な平日)だった。 時間が止まったような午後だった。 春の〜、ウララの〜、隅田川〜〜♪ コレって、かなり古いかぁ。 でも、当時としては、 西洋風として最先端だった。 なので音楽の教科書にも載っていた。 この曲がリリース⁉︎ された 当時の人たちは、 まさか「人生100年時代」が来るなんて、 隅田川を行き交う船の上で、 考える時間はなかったでしょうね。 の〜ぼり〜、くだ〜りの〜、船人が〜♪ 春の風を感じながら、 隅田川沿いの公園を、 Apple