浜松町の山手線を串ざすトンネル
一日の仕事を終え、どことなく足早の人々を、
次から次へと、
ベルトコンベアーのように回収して走る電車、
そう、通勤客を大量に乗せ首都圏を、
走り回る山手線。
浜松町には、
その、足早に回り続ける毎日、
終わることのないサイクル、
繰り返される日々の感情の線を、
海に向かって串刺す
「歩行者注意」とだけ書かれた、
トンネルがある。
トンネルの名は知らない、
でも、行き先なら知っている。
「未来」とも受け取れる地名、
「日の出」へと続いている。
トンネル内のオレンジ色の