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会社の名前は、どのように決めるか?

会社の定款・登記書類を作成する際に、色々と決めないといけないことがあるのですが、会社設立freeeで一番最初にある項目が「会社の名称/商号」です。どこかの会社に勤める場合、その会社の会社名は既に存在しているので、基本的に会社名を考えることはないと思いますが、会社設立の際には、自分で自分の会社を決めないといけません。これは当たり前のことですが、全てを決めることができる創業者ならではの決めるべき項目だと思います。

さて、会社の名前は、どのように決めるか?この問いの答えにたどり着くまではなかなか難しいです。勿論手続きをすれば、後々変えることはできるわけですが、当面は、会社設立の際に決めた会社の名前が、全ての局面で使われます。ですので、より自分の納得度の高い名前にしたいところです。

会社名の候補を洗い出すためのブレスト

色々なアプローチがあると思いますが、大きく二つのアプローチをしました。一つはボトムアップアプローチで、所謂ブレスト。全部で50個くらい書き出したと思います。とにかくどんどん書くことで、色々な会社名が出てきて、色々な会社名があるからこそ、感覚的に良い・いまいちの相対的な整理ができたりしました。

世の中の会社名の分析と、構造的な会社名の作り方

一方で、トップダウンアプローチ、もう少し書くと、世の中の会社名を構造的に分解して整理することで会社名のアイデアを出やすくしました。世の中の会社名は、(1)人名、(2)一般的な言葉、(3)造語、の三種類の言葉をそのまま会社名にするか、二語または三語で組み合わせることでできあがっていることに気づきます。さらに掛け算をすると、日本語や英語等の言語で違いが出てきます。この構造整理をすることで、アイデアを広げることができました。

最終的に、自分の意思を会社名に込める

しかし、この二つのアプローチは、結局アプローチだったりします。そこに、自分の意思をどうこめるか?が大事だと思います((1)は別ですが)。この自分の意思を込めるところが、実に起業的ですが、どのように自分の意思を決めるか?と考えを進めていくと、結局、自分は何を実現したいか?自分は何で貢献するか?自分は何を大事にするか?といったビジョン・ミッション・バリューにいきつくことが多いと思います。実際、世の中にある会社の会社名を見てみると、そのようなケースが多いと思います。

私の会社名に盛り込んだ構造

ちなみに、私は二つの言葉を組み合わせて一つの言葉にしました。一つの言葉は英語で、もう一つの言葉は日本語です。日本語は漢字にしないでひらがなやカタカナとして使うならば、色々な意味を持たせられるので、面白い使い方ができると思います。もし、これから会社名を考える方は参考にして頂ければと思います。

「ドメイン」と「商号調査」による検証

なお、会社名を考えた後には、本当にその会社名を使うことができるか?の検証が必要です。検証の仕方としては、(A)ドメイン、(B)商号調査、の二つが大きくあると思います。

(A)ドメイン、については、多くの場合でホームページを作ると思いますが、その際に、ドメインが取れないと苦しくなるため、事前に調べ、必要に応じて、早めにドメインを買ってしまった方が良いです。お名前ドットコムなどで簡単に取得できます。お名前ドットコムなどでドメインを調べると、結構色々なドメインが使えないことがわかると思います。僕は最初はとある言葉をシンプルに会社名にしようとも考えたのですが、そのようなシンプルな言葉はドメインはまず取得できないと思います。それもあって、世の中にある最近の会社名は単一または複数の言葉の造語のことが多いのかなと思います。

(B)商号調査、については、一定エリアで同じ商号にしてはいけない、という決まりがある中、法務省が「オンライン登記情報検索サービス」を提供しており、地域軸で同一の商号(会社名)がないかどうかを確認できるようになっています。この検索サービス自体は、簡易に登録すれば利用できるので、ある程度会社名が固まった段階で早めに検索して、利用可否を確認してしまった方が安心できると思います。

おわりに

ということで、会社の名前は、どのように決めるか?でした。なかなか考える機会がない問いなのですが、こちらのエントリーを参考にして頂きつつ、これだ!っていう会社の名前を見つけて頂くことに役立てて頂ければうれしいです。



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