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『カメラを止めるな!』を観た

劇場で観たものの、アマゾンプライムで見つけたら観ずにいられなかった。無名の監督と無名の俳優陣の作品ということだったけど、本当によく出来た映画だと思う。僕は映画評論家でもなければそこまで映画に詳しいこともない。よく観るようになったのはここ最近の話だ。だから偉そうなことは言えないのだけど、「この映画は日本の映画史に残る」と偉そうなことを言いたくなる。

血だらけの人や腕のないゾンビが出てくるけど、決してホラーではなく純然なるコメディーだ。よく出来ているし、よく笑える。そしてグッとくる場面も。上手く言えないけれど、チームで何かを作り上げるって楽しいんだろうなと思えた。

この映画が映画業界の話題をかっさらった時は映画関係者の多くは思いつきそうで思いつかないアイデアに「やられた!」と思ったんじゃないだろうか。伏線回収の爽快感に監督の上田慎一郎さんの次回作がとても楽しみになる。

昨年末から毎日のように映画を観るようになったけど、意識的に邦画を観るようにしている。それはカメラマンとしてポスターや撮影中のスチル写真など映画に関わる仕事をしたいと思っているからもあるのだけど、純粋に日本の映画は面白い。

ずっと前に黒澤明監督の「生きる」を観た頃から、分かりやすいハッピーエンドを迎える洋画より、複雑な感情の機微を描き出す邦画に魅力を感じていた。

小さい頃の僕にとって映画といえばジャッキーチェン一色だった。あんなにかっこいいヒーローはいなかったし、金曜ロードショーで21時から放映される時は必ず観ていた。小学生の僕はジャッキーのアクションの真似事をよく友達としていた。

そんな分かりやすいヒーローが大好きだった僕も大人になり、アクション映画よりも人間ドラマを映した映画を観るようになった。昔は小説や漫画の映画化に対して「原作で読むべきだ!」「あの作品を2時間の映画にまとめるなんてムリムリ」と否定的だったのに、最近では映像になる楽しさも見出せるようになった。

映画作りの虜になる人の気持ちが1/1000は分かるようになったのかもしれない。これからも邦画を見続けようと思う。今年は舞台観劇もデビューしようと思っている。オススメの舞台などあれば教えて欲しいし、誘って欲しい。なにせ観劇の作法が分からないから。

海外旅行にもしばらく行けそうにないので、国内で新しい世界を広げる一年にしたいと思う。

『カメラを止めるな!』本当に面白いのでぜひ観てみてください。今ならアマゾンプライムでも観れます。

『カメラを止めるな!』
https://kametome.net/index.htm
監督:上田慎一郎
出演:濱津隆之、秋山ゆずき、しゅはまはるみ、長屋和彰



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