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いわきFC:『陰の極』を通過したのか?

 J2リーグ第15節、5月14日(日)、対ブラウブリッツ秋田戦をグリーンフィールドで観戦、第16節、5月17日(水)、対大宮アルディージャ戦をネット観戦。どちらもホームゲームではあったが、大宮戦は、都合により家で見た。初めてのナイトゲーム、しかも、勝利を現場で味わえなかったのはとても残念であった。
 秋田戦は、今期6回目の「0-1」での敗戦。今日は引き分けかな、と思われた後半35分、PKで1点を与えてしまい、そのまま敗れた。PKを与えた嵯峨選手のタックルは、少し気の毒な面(Pボックスギリギリ、かつ、先にボールに触れてクリアはできていた)があったが、足裏が相手に当たっていたので、やむをえない判定であった。嵯峨選手はレッドカードを受けて退場となったが、これが次節で思わぬ結果をもたらすとは、誰も予想しないことであった。
 14節の清水戦での大敗を受けて、チームは守備への意識が変わったようである。以下は、福島民友からの引用。『10日の練習前には、清水戦を振り返る選手主導の話し合いが約1時間にわたって行われた。戦術的な反省のほかに意見が出たのは、選手間のコミュニケーションについて。主将のMF山下優人は「試合中に細かい確認を行う清水の選手を間近で見た。自分たちも厳しく求め合って高め合いたい」と、守備などの際に意思疎通を活発化させる考えを示した。』一流との遭遇で、経験値は確実に上がっている。
 大宮戦も、前半16分に先制点を許し、苦しい展開。しかし、22分には、細かいパスワークから、山口選手が、いわゆる「ニア上」を打ち抜き同点。後半、14分には、山下選手の絶妙なFKを、遠藤選手がヘディングでゴール、勝ち越しに成功し、そのまま逃げ切った。この試合の布陣は、ちょっとしたサプライズであった。前節累積警告で、出場停止だった宮本選手を右サイドバックで起用。嵯峨選手の出場停止でいろいろな選択肢があった中で、本来のポジションであるボランチには、鏑木選手を選択し、宮本選手が最終ラインに入り、守備を優先した布陣を敷いた。宮本選手の長所である「落ち着き」が守備の安定をもたらし、最終的にはチームの逃げ切りに大きく貢献した。この試合での印象的な選手として、大卒ルーキーの河村選手を挙げたい。解説の伴戸氏も絶賛した、気迫あふれるプレー(自陣エンドライン付近でボールを奪取、そのまま駆け上がり、パスを受けてクロスを狙うまで約80mを走り切った)は、チームの覚悟を示した。
 ところで、証券用語に「陰の極」という言葉があって、「相場全体が下落し、これ以上下げることはないだろうと思われる水準、つまり「大底」のこと。それは転換期が近いことも意味する」(東海東京証券のHPより)とある。折しも株式相場は、ダウ平均が3万円台に乗せ、大相場の予感を漂わせている。昨年72点も取ったチームがこのままで終わるはずがない。第17節のジュビロをはじめ、未知の5チームとの対戦で経験値をさらに上げ、第22節からの後半戦に「大相場」を期待したい。その第22節は、6月24日(土)、ゲンの良いの大宮戦(アウエー)。NACK5スタジアム大宮は、車で約3.5時間なので、現地で応援したい。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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