いわきFC、超一流への道!

 J3リーグ第24節、いわきFC対ギラバンツ北九州戦をDazn観戦した感想である。結果は、アウェーのいわきが、後半43分のPKによる1点で辛勝、5連勝で首位をキープ。PKを与えた北九州の選手が試合終了後泣き崩れるという結末だった。PKの原因は、6分前に投入された吉澤選手のドリブルを、DFが完全に足をかっさらったものだった。
 PKを蹴ったのは、2トップの一人として先発した有馬選手。これで同選手のゴール数は8点となり、チームトップスコアラーに並んだ。いわきFCの強みは、得点者が多いことで、3点以上が7名(8、8、7、5、5、4、3)と偏りがないことである。有馬選手は、エースとして期待されているようだ。ゲームの中でのシュートは、同じく2トップとして先発した大卒ルーキーの有田選手の方がうまく見える(冷徹)。大学4年時も二桁得点をしていた。
 有馬選手がPKを蹴るのは、チームとしての約束事(ヒーローインタビューによる)らしく、実際ボール扱いは抜群のようだ。だから無理なドリブルが目立つのである。そのヒーローインタビューが、素晴らしかった。22歳になったばからとは思えない受け答えで、一流選手の素質を示していた。
 本日のテーマは、「いわきFCは超一流チームになれるのか」である。土曜日のJ1川崎対広島で、川崎が4-0と好調の広島を圧倒したのを観て、「いわきFCもいつかは、ああなってほしい」と思ったからである。J3で圧倒的な強さを見せるいわきFCを、データ的には連覇をしたころの川崎と似ているという評論家もいる。守りを固めてカウンターに活路を求める相手が増えている中で、いかにゴールをこじ開けるか(ここ2試合は1点ずつしか取れていない)。
 一流チームになるためには、一流選手が必要であるが、エースの有馬選手には、もう一皮むけて頼れる存在になってほしい(8点のうちPKが3点、PK失敗も1回ある)。何かきっかけが必要なのだろうか。超一流への道は、次の今治戦で試されるかもしれない。前回対戦(4月17日)は、ホームだったが、0-1で敗れている。何もさせてもらえなかったという印象を言う人が多かった。有馬選手も90分出場で、シュートゼロ。成長した姿を見せられるのか、「俺が何とかするだ」との気概を見せてもらいたい。

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