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真空管アンプのメンテナンス

以前、記事にさせていただいたように、狭い我が家には5台もベースアンプがある。
それらのアンプは’70年代〜’80年代に製造されたものであり、経年劣化による不具合も発生してくる。

家宝のアンペグV4-Bは’76年頃に正規輸入された個体である。20年ほどは機嫌良く稼働していたが、ある日スタジオで音量が上がらなくなってしまった。
苦肉の策で、他のアンプを使用して誤魔化してきたが、一度キチンとオーバーホールをしようかと思った。

真空管アンプのメンテナンスをしてくれるショップを探し、しばらく預ける形でメンテナンスをお願いした。
結果、パワー管がダメになってしまったのが原因とのこと。以前はソビエト製のV4-B補修用のパワー管を使用しており、今回はゼネラル製のデッドストック品と交換し、プリ管、整流管も合わせて交換した。

真空管は社会主義国家製のものが多く、ソビエト、チェコ、中国といった国の製品が多い。さらに複数の管(パワー管X4本)とかの場合、バイアス調整が必要になってくる。

そんな経緯もあり、電源ケーブルや一部のコンデンサも交換し、全く見違える「音圧」になった。V4-Bの最高出力は100Wしかないが、体感的な音圧は高い。ステージで演奏すると、まさに「地を這う重低音」になる。

フルチューブ(全段真空管)、プリチューブ(プリアンプのみ真空管)、トランジスタなど仕様によってサウンドは全く違う。

プレベ+真空管アンプ、リッケン+トランジスタ、この2種類の組み合わせには優劣つけ難いほど、どちらも魅力がある。

なんでもオタクたる所以か。

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