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セヴン・ターンズ/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘90)

Seven Turns / The Allman Brothers Band (‘90)
実質的なオールマンズの復活を記したアルバム。リリースからは、もうすでに30年以上も経過したのが嘘のようである。MTVで1曲目の「グッド・クリーン・ファン」や、タイトル曲「セヴン・ターンズ」のPVを観た時の衝撃は忘れられない。

何度もメンバーチェンジを繰り返してきた彼らであるが、’69年のファーストアルバムと同じ熱量を感じるのは本作である。一般的には「フィルモア・イースト・ライヴ」が最高傑作だという声は多いが、個人的には’69年のファーストアルバムで、すでに完成されていたと思っている。
確かにセカンドアルバム「アイドルワイルド・サウス」に収録された「ミッドナイト・ライダー」や「エリザベス・リードの追憶」は、その後の彼らの代表曲にもなったが、ファーストアルバムの「ドント・ウォント・ユー・ノー・モア」のディミニッシュコードの分解や「エヴリー・ハングリー・ウーマン」の7/8拍子のイントロなど、フックのある展開はすでにファーストアルバムで実践されていた。

そんな経緯があり、個人的にオールマンズのアルバムを3枚選ぶとすれば、ファーストアルバムの「オールマン・ブラザーズ・バンド」、’90年の「ライヴ・アット・ラッドロウ・ガレージ 1970」、そして本作「セヴン・ターンズ」である。

ラインナップはオリジナルメンバーの4人に、ディッキー・ベッツ・バンドから2人、そしてオーディションでメンバーになったアレン・ウディの7人である。
この後、メンバーの交替によって、良くも悪くもサウンドが変わってしまった。

ジャケット
エピック 国内盤
ブックレット

メンバーそれぞれの個性が楽曲に反映しており、バンドの幅の広さが窺える。

「グッド・クリーン・ファン/オールマン・ブラザーズ・バンド」PVをどうぞ。

いい時代だったと思わせる一枚。

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