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ビッグ・バッド・ヴードゥー・ダディ/ビッグ・バッド・ヴードゥー・ダディ (‘98)
Americana Deluxe / Big Bad Voodoo Daddy (‘98)
‘90年代後期に南カリフォルニアを中心にして、ジャイヴ、ジャンプなど’40年代の音楽がリバイバルした時期があった。その台風の目とも言えるバンドが、彼らビッグ・バッド・ヴードゥー・ダディだった。
幼少期からこの手の音楽に慣れ親しんできたメンバー、スコット・モリスを中心にメンバーが増えて現在の大所帯バンドになった。
‘94年、’96年に自分たちのレーベルから2枚のアルバムをリリースした後、インタースコープ・レコードと契約した。本作はそのインタースコープ・レコードからリリースされた最初のアルバムになる。
自分たちが影響を受けたキャブ・キャロウェイの「ミニー・ザ・ムーチャー」も収録されており、全編を通して非常に軽快でダンサブルな仕上がりになっている。
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興味深いのはストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーが、ブライアン・セッツァー・オーケストラとしての活動を同時期(’94年)にスタートさせ、’95年には同じインタースコープ・レコードへ移籍していることである。
また、ストレイ・キャッツのファーストアルバムの最後の曲「ワイルド・サクソフォン」は、ロイ・モントレルの「メロウ・サクソフォン」が原曲であり、その名の通りサックスをフューチャーしたジャイヴの曲になっている。
ロカビリーの曲はギターがメインの曲が多いが、管楽器を取り入れたものもあり、後にケイジャンで有名になるリンク・デイヴィスは、自身のロカビリーの曲でサックスを吹いている。
そんな経緯もあり、’50年代のロカビリーから’40年代のジャイヴに先祖返りをしてもおかしくはない。
‘94年、ジム・キャリー主演の映画「マスク」でも彼は’40年代のズートスーツを身に纏っていたり、’80年代に登場したキッド・クレオール&ザ・ココナッツのオーガスト・ダーネルも同様のズートスーツを着用していた。
クールでダンディなアルバムである。
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