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フィフィ/イップ・イップ・コヨーテ (‘85)

Fifi / Yip Yip Coyote (‘85)
’80年代中期、それまであったジャンルの音楽が、パンク、ニューウェーブというムーブメントを経過した後に、それらのエッセンスを加えた形で発展した。その中の一つにカウパンクというジャンルがあり、このイップ・イップ・コヨーテはそんなジャンルのバンドの一つだった。

私が彼らを知ったのは、ミュージックトマトかMTVだったと思う。ロカビリーっぽいファッションでノリの良い音楽だなと思ったのが最初の印象だった。その後、頻繁にオンエアされるでもなく、一過性のバンドという扱いのようだった。

アルバムはこの作品のみのリリースで、同じカウパンクとしては、ジェイソン&スコーチャーズやローン・ジャスティスなどが紹介された。

裏ジャケット
唯一のリリース

当然ながら中古店でも見つけることはなかったが、偶然にも投げ売りボックスで発見した。

個人的にはネオロカビリーの亜種といった感じで、その後のサイコビリーへの進化ほどでもなく、いろいろな意味で一過性のバンドだったように思う。
このアルバムが’90年代以降にリリースされていたら、所謂オルタナ・カントリーといったジャンルで紹介されたかもしれない。

サウンド的にはイギリスのバンドっぽく、ニューウェーブやエレクトロポップの色が濃いが、ボーカルのフィフィ・コヨーテの衣装は’50年代に活躍したコリンズ・キッズの姉の方、ローリー・コリンズを思い出した。

買うほどではないが、ネオロカビリーの一つの側面という解釈ができるかも。

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