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フライング・カラーズ/マッチボックス (‘81)

Flying Colours / Matchbox (‘81)
‘80年代にストレイ・キャッツらによって再燃したロカビリーであるが、’70年代後半からイギリスで活動していたマッチボックスのマグネット・レコードでの3作目(通算5作目)のアルバムを紹介したいと思う。

‘60年代にアメリカではロックンロールは下火になったが、その炎はイギリスで燻り続けていた。そしてテディボーイ(テッズ)の文化と結びつき、一つのスタイルとして確立されていた。その後、ストレイ・キャッツがアメリカのバンドながら、その活動拠点をイギリスからスタートさせたことにより、イギリスからの逆輸入という形でアメリカでもネオロカビリーの人気が爆発する。
その中心的な役割で、国内でも知名度のあったバンドがマッチボックスである。サントリーのコマーシャルにも「ロカビリー天国」や「リトル・ロンリー・ガール」が使われた。

本作は前2作と比べて、かなりポップな仕上がりになっている。これについては賛否両論だが、ファーストアルバム(国内ではセカンドアルバム扱い)の「リトル・ロンリー・ガール(ロカビリー・レベル)」は、ある意味コテコテの’80sロカビリーであるが、セカンドアルバム(国内ではファーストアルバム扱い)の「ロカビリー天国(ミッドナイト・ダイナモス)」ではチャッチーなメロディの曲が増えている。その延長線上と考えれば、ポップに振った内容も納得できる。

クライマックス・レコード 国内盤
裏ジャケット
ブックレット

国内では「恋はお馬鹿ちゃん/Love’s Made a Fool of You)」がシングルカットされた。

やっぱり初期がカッコいいので、「ロカビリー・レベル」をどうぞ。

前2作は中古盤も結構見つかるが、マグネット・レコード時代の音源のコンピレーションCDがお得かと。

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