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ローリン・ロック・レコード
かつてロックンロールやロカビリーといった過去音源の研究は、アメリカよりもヨーロッパで盛んに行われており、ロニー・ワイザーというコレクターがヨーロッパからカリフォルニアへ移住し、設立したのがローリン・ロック・レコードだった。
‘70年代の設立当初は雑誌だったらしいが、過去音源の再発やリタイアしたロカビリアンを引っ張り出しては新しくレコーディングをしたり、新人アーティストの発掘もおこなっていたらしい。いわば、ライ・クーダーとブエナ・ビスタのロカビリー版のような感じかと。
個人的にはネオロカビリーとロカビリーリバイバルは違うもので、ネオロカビリーは新しい世代のアーティストによるロカビリー解釈であり、ロカビリーリバイバルは過去のアーティストによる再活動に重点がおかれていると考える。
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初期のアルバムはご覧のようにモノクロで、ロゴは手書き、印字はタイプライターで、コピーの画像を切った貼ったで作成されていたようである。レコーディングも自宅のリビングでおこなっていたという話もあるようで、まさに好きが高じて仕事になった感満載だった。日本でも何度か正規リリースされていたが、現在は契約がないと思う。
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私自身、‘80年代初期に探しては購入していた。当時国内盤はなく、画像の国内盤は平成になって中古店で見つけたもの。
サウンド的にはロカビリー要素というか、ポイントはしっかり押さえられており、個人的に特徴だと思うのは、ボーカルにリバーブが深くかけられている点だと考える。特に演奏が一旦ブレイクし、ボーカルだけになった部分は山彦のようである。
しかしながら、レイ・キャンピ、マック・カーティス、ジョニー・キャロルなどが再び評価されるようになったのは、ローリン・ロック・レコードの功績である。
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サザンロックにはキャプリコーン・レコードがあったように、ロカビリーリバイバルにはローリン・ロック・レコードがあった。
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