2020年2月16日 Tリーグ史に残る久喜での激闘 (選手編)

あれから一週間が経とうとしている。

最終戦の余韻が体内からなかなか抜けきれず、テンションが高い毎日を3日間ほど過ごしていたが、段々と日常に戻りつつある今日この頃だ。

2月16日の試合、印象に残った選手(ジンタクさん以外)を何人か挙げてみようと思う。

黄鎮廷 -歴戦の強者はここぞという時にさすがの活躍ー

心配だった。

試合前の公式練習を見ても調子がイマイチ。

合間を見ては、坂本監督そしてダブルスパートナーであるジンタクキャプテンと打ち合わせする事、複数回。

前日の木下戦は良いところが全くなかった黄。

バック系の打球処理にミスが目立った木下戦を受けて、この大事な試合でどのような作戦を立てて臨むのか注目していたが・・・

2ゲーム目の中盤から好プレーを連発。

バック側に詰めようと相手が配球するタイミングを待って、回り込んでの強烈なシュートドライブ!

カッコよかった。

考えは古いかもしれないが、ペンはこうでなければいけない。このダイナミックな動きこそが観る者を惹きつけるのであって、タイプは異なるが、ユ・スンミンやキム・テクスのような迫力あるプレーは昔から大好きだ。

最後の最後で帳尻をしっかり合わせた香港の大エース、黄鎮廷。

3季目もぜひT.T彩たまでプレーしてほしい!!

有延大夢 ー嫌な予感がやっぱり当たってしまったよー

オーダーから外れるたびに「よしよし」とひそかにガッツポーズしていた。

度胸があってここぞという時に強そうな選手という印象だったし、あと1点が遠い事で有名?な彩たまにとっては吉田雅己クラスの難敵だと思っていた。

その有延が遂に登場。

公式練習時の表情は大変険しかった。だが、私にとっては「腹を据えて覚悟を決めた」ような良い表情にも映っていた。

彩たまはピッチなので、下馬評でいえば断然ピッチだったと思うが、簡単な試合にならない事はわかっていたので、ハーフタイム時も離席せずに「2-0とリードしたが、ここからが本番だ!」と爆援に向けて気合を注入していた。

マッチポイントを握られてからの逆転勝利。琉球にとっては本当に大きかった。

「この試合いけるぞ!!」

琉球の選手やスタッフ、ファンの人達は自信を取り戻したにちがいない。

松平健太 ー敗れて悔いはなしー

ここぞという場面で殊勲の星を上げる団体戦での健太を初めて観たかもしれない。こんな大事な試合でジュアンに(5ゲームマッチで)勝てるのだからこれはもう復活以外の何者でもない。

セレモニーでの悔しさ溢れる健太の涙、コメントを聞いて真っ先に思い出したのが8月30日の岡山戦(立川)

不安が最高潮に達したのはあの試合ではなかったのか?

振り返ってみると、今季ワーストゲームはあの時の町戦だったような気がする。第1ゲームを本来の健太卓球で取ったはいいが、第2ゲーム以降は観ていて何だか切なかったし、哀しげな表情をベンチに向けていた姿が印象的だった。

あれから半年近く経った後の最終戦。勝負をかけたVMに登場するほどの選手になろうとは正直、思いもしなかった。

ジュアンに勝った後にベンチ裏で10回以上言った下記セリフを健太に向けてもう一度言いたい。

「ありがとう~!!!」

おわりに -まだ全然考えられないが来季についてー

全ての選手に触れず、本当に印象に残った選手のみをピックアップした選手編の雑記はこれにて終了。

盛り上げに関われるよう、更にパワーアップをして新シーズンを迎えなければならない。かといって特別な事をしようというのではなく、「凡事」を徹底させる事、当たり前の事を当たり前に行う事を日常生活ベースで心掛けたいと思っている。

目の前にある課題を全力で取り組み続けたその先にこそ未来があると信じ、リーグ戦が再開されるまでの約半年間。

卓球以外のエンタメにも着目し、何かヒントになるようなものを得たい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?