国家資格キャリアコンサルタントの勉強経験-その3
みてくださった皆さん、こんにちは!
さて前回の続き、キャリアコンサルタント国家試験の実技論述問題の設問2についてです。
※論述問題はキャリ協形式です。
設問2は「事例記録の【下線B】について、この事例を担当したキャリアコンサルタントがどのような意図で応答したと考えるかを記述せよ。」ですので、今度は設問1とは違い、受験者目線(キャリアコンサルタント目線)で見た場合の「応答意図」を記載します。
ここで当然注意しなければならないのは、キャリコン自身の「感情」は不要だということです。
応答意図に「質問者(キャリコン)は〇〇という思いから」「質問者(キャリコン)は〇〇と思って」とかは不要ということです。キャリコンの感情はコンサルティングには不要なので。
あくまで相談者の感情、現状に対し、何らかの意図をもって応答しているので、ここで記載することは面談をこの先へ進めるにあたって必要なテクニックを、相談者の言った事を証拠として述べる、ということになります。
【例】
自営で長年配送の仕事をしているが先細り、営業職就職に誘われた。魅力的に感じるが経験がないし、年齢的にも不安。みたいな相談の場合
①下線部Bの発言が、直前の相談者の感情や状態を「使え返し」ている内容なら、
「相談者の「不安に思う」気持ちに寄り添い、伝え返すことで共感的理解を示しラポール形成の意図がある。」というような回答。
②下線部Bの発言が、現状(長年やってるけど先細り)に対して応答しているのであれば、
「相談者の「先細り」という発言に対し、今の仕事の将来性について確認を促し、自己理解を深める意図がある」というような回答。
ここで重要なのは、相談者の具体的な発言を例に出して、それに対するキャリコンの意図を書く、というパターンです。
記載はほぼパターン化できますので、
〇〇という発言を伝え返すことで共感的理解を示し、ラポール形成の意図がある。
〇〇がうまく進んでいないことに共感的理解を示し、ラポール形成の意図がある。
また、〇〇を深掘りすることで自己探索を促し、感情の整理に繋げる意図があると考えられる。
また、〇〇への思いについて自己探索を促進する意図があると考えられる。
相談者の〇〇という発言を▲▲と言い換え、◇◇を考えていることを伝え返し共感的理解を示すことによって、内省を促す意図があると考えられる。
相談者の発言を伝え返すことにより、共感的理解を示しラポールの形成を促進しながら「〇〇」という発言の意味について、自己探索を促す意図があると考えられる。
などのパターンを予定文字数の範囲で組み立てればいいだけですね。
よく使う定番テクニックのキーワードは
共感的理解からラポール形成
自己探索を促す
内省を促す
です。
なので代表的なパターン構成は、
相談者の〇〇という発言に寄り添い(とか共感的理解を示し)、ラポール形成に繋げる意図があると考えられる。また▲▲について自己探索を促す意図が考えられる。
って感じになります。上記は60から70文字くらいなので、〇〇や▲▲に具体的な相談者の感情や状況を端的に書けば、90~100文字程度になるってことです。
ってことでまた次回(笑)!