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第3回AbemaTVトーナメント(将棋)ドラフト予想-予想編-

前回の準備編の記事を一部参考に、僕も将棋ファンの端くれとして、来たる4/4(土)に放送される、将棋SP第3回AbemaTVトーナメントのドラフト予想を行っていきます。

0. まえがき

ぶっちゃけますと、準備編にかなり時間を使ってしまったため、あまり深く考えることができてないです。ある程度個人の偏見による予想になることをご承知おきください。

1. ルール考察

そもそもドラフト会議って言っても、色々なやり方(ウェーバー方式、逆ウェーバー方式等々)があるわけなんですが、"日本人の想像するドラフト会議"と言うと、主にプロ野球のドラフト会議になるわけで、その方式(入札抽選)が有力ではないかと思われます。

やり方はWikipediaによると以下の通り。

入札抽選
参加する全チームが同時に指名を行い、指名が重複した場合に抽選を行う制度である。1巡目のみが対象となる。

しかし、リーダー以外に2枠しかないことを考えると、1巡目だけでなく2巡目も全て入札抽選とすることで、公平性を保つ方向で行くのではないかと思われます。
となると、以下のような流れで決まることが予想されます。

一巡目指定 → 重複指名による抽選 → 抽選漏れ対象者による再入札 → … 重複なしで一巡するまで繰り返し … → 各位一枠が埋まった段階で二巡目指定 → 重複指名による抽選と抽選漏れ再入札の繰り返し

また、佐藤康光九段はじめ、AbemaTIMESのインタビュー記事でも何らかの抽選を思わせる内容が多々見られる点もこうした方式で行われることの裏付けになっているかと思われます。

2. 優先度の高い人材

今回、広瀬先生の麻雀、木村先生や三浦先生の交流の有る無しといった視点もありますが、基本的にはこれまでの「経験者」、勝っていて勢いのある「レーティング上位者」(上位1/3=56人)、早指しが得意な「若手」(U-30)の優先度が高くなるかと思われます。

そのため、上記要素を元に、共通して選ばれやすい人をある程度ランク分けして考えてみたいと思います。(強い弱いではなく、選ばれやすい要素をどれだけ持っているかという話)

※[]内はレーティング順位、()内は年齢、優先度が高い順
Tier1(第1回、第2回いずれかor両方に出場している)

(両方出場組)
藤井 聡太 七段[2](17)、佐々木 大地 五段[10](24)、
近藤 誠也 七段[22](23)、大橋 貴洸 六段[27](27)、
佐々木 勇気 七段[29](25)、増田 康宏 六段[30](22)、

(片方出場組)
菅井 竜也 八段[5](27)、山崎 隆之 八段[23](39)、
都成 竜馬 六段[26](30)、高見 泰地 七段[28](26)、
三枚堂 達也 七段[34](26)、八代 弥 七段[37](26)、
阿久津 主税 八段[41](37)、中村 太地 七段[48](31)、
橋本 崇載 八段[52](37)

Tier2(出場経験がなく、レーティングの高い若手)

千田翔太 七段[6](25)、斎藤慎太郎 八段[8](26)、
石井健太郎 五段[24](27)、本田奎 五段[32](22)、
青嶋未来 五段[36](25)、高野智史 五段[40](26)、
澤田真吾 六段[43](28)、西田拓也 四段[45](28)、
阿部光瑠 六段[50](25)、黒沢怜生 五段[53](28)、
杉本和陽 四段[56](28)

Tier3(出場経験がなく、レーティングの高い棋士)

丸山忠久 九段[13](49)、深浦康市 九段[17](48)、
行方尚史 九段[20](46)、郷田真隆 九段[21](49)、
船江恒平 六段[25](32)、松尾歩 八段[31](40)、
及川拓馬 六段[33](32)、千葉幸生 七段[35](41)、
佐藤和俊 七段[38](41)、横山泰明 七段[39](39)、
村山慈明 七段[42](35)、阿部健治郎 七段[44](31)、
鈴木大介 九段[46](45)、谷川浩司 九段[47](57)、
屋敷伸之 九段[49](48)、藤井猛 九段[51](49)、
渡辺大夢 五段[54](31)、佐々木慎 七段[55](40)

Tier4(その他)
→上述していない現役棋士全員

3. リーダー毎の候補者選出

各リーダーのパーソナリティに従って候補者を挙げていきます。
ただ、12名*最大枠数(12チーム*2枠)の予想をしても仕方がないので、ある程度バラけることを前提に、各棋士ごとに5人~10人ほどを予想していきたいと思います。

(1)豊島 将之 竜王・名人

→藤井 聡太 七段、近藤 誠也 七段、佐々木 勇気 七段、大橋 貴洸 六段、千田 翔太 七段、斎藤 慎太郎 八段、丸山 忠久 九段、松尾 歩 八段
(居飛車系統の戦法が得意、かつ、直近対戦がない棋士)

(2)渡辺 明 三冠

→佐々木 大地 五段、中村 太地 七段、村山 慈明 七段、戸辺誠 七段、佐藤 和俊 七段、黒沢 怜生 五段、野月 浩貴 八段
(ある程度結果を出していて、気心が知れている間柄の棋士)

(3)永瀬 拓矢 二冠

→藤井 聡太 七段、佐々木 勇気 七段、斎藤 慎太郎 八段、高見 泰地 七段、三枚堂 達也 七段、八代 弥 七段、出口若武 四段
(競合してでも初手は確定、残りはVSメンバーを中心に年下(U-27)を優先)

(4)木村 一基 王位

→行方 尚史 九段、野月 浩貴 八段、深浦 康市 九段、山崎 隆之 八段、飯島 栄治 七段、高野 智史 五段
(実力よりも距離感を重視、他のチームと競合を避けるため、弟子の高野五段以外はあえて若手外からの起用をベースに)

(5)羽生 善治 九段

→藤井 聡太 七段、近藤 誠也 七段、佐々木 大地 五段、本田 奎 五段、大橋 貴洸 六段、増田 康宏 六段、青嶋 未来 五段、出口 若武 四段
(勢いのある若手を評価。あくまで"夢=将来性"という捉え方)

(6)佐藤 康光 九段

→森内 俊之 九段、郷田 真隆 九段、丸山 忠久 九段、鈴木 大介 九段、中川 大輔 八段、西尾 明七段
(会長でもあるため、上下関係が生まれにくい距離感=それなりの実績と比較的高めの年齢の棋士か、あるいは連盟理事経験者を選出)

(7)三浦 弘行 九段

→丸山 忠久 九段、都成 竜馬 六段、山崎 隆之 八段、谷川 浩司 九段、星野  良生 四段、大橋 貴洸 六段、三枚堂 達也 七段
(不正疑惑の件で直接的に攻撃した棋士以外で、レーティングが高い、あるいは、独自性の高い棋士)

(8)久保 利明 九段

→菅井 竜也 八段、都成 竜馬 六段、山本 博志 四段、西田 拓也 四段、杉本 和陽 四段、矢倉 規広 七段
(振り飛車党の若手を中心に、振り飛車の採用率が高い棋士)

(9)佐藤 天彦 九段

→藤井 聡太 七段、近藤 誠也 七段、千田 翔太 七段、佐々木 大地 五段、増田 康宏 六段、本田 奎 五段、佐々木 勇気 七段、山本 博志 四段、阿部 光瑠 六段、青嶋 未来 五段
(本人が32歳という点を考慮すると、25歳以下を指して若い人と解釈)

(10)広瀬 章人 八段

→青嶋 未来 五段、鈴木 大介 九段、阿久津 主税 八段、先崎 学 九段、中田 功 八段、戸辺 誠 七段、高崎 一生 六段、
(宣言通り、麻雀を打ちそうな人、話しやすそうな人をチョイス)

(11)糸谷 哲郎 八段

→菅井 竜也 八段、佐々木 大地 五段、大橋 貴洸 六段、山崎 隆之 八段、中村 太地 七段
(宣言通りに行くと、経験者・早指し・交流がある人が中心の組み立て、藤井聡太勝ち越し者を優先)

(12)稲葉 陽 八段

→菅井 竜也 八段、山崎 隆之 八段、大橋 貴洸 六段、増田 康宏 六段、都成 竜馬 六段、船江 恒平 六段、村田 顕弘 六段、高見 泰地 七段、八代 弥 七段、三枚堂 達也 七段
(経験者主体。迷った末、一巡目は2,3番人気を選びそう。安牌もリストに入れつつ)

4. ドラフト読み

というわけで、ようやく本題のドラフト予想です。お待たせしました。
先に述べた通り、完全入札抽選と予想されるので、一番手で競合したところを抽選、落ちた人の二番手三番手…と繰り返していき、一通り通ったらその次の優先度から二巡目を繰り返していきます。

一巡目一回戦

豊島 将之 竜王・名人→藤井 聡太 七段→抽選(×)
渡辺 明 三冠→佐々木 大地 五段→確定
永瀬 拓矢 二冠→藤井 聡太 七段→抽選(○)
木村 一基 王位→行方 尚史 九段→確定
羽生 善治 九段→藤井 聡太 七段→抽選(×)
佐藤 康光 九段→森内 俊之 九段→確定
三浦 弘行 九段→丸山 忠久 九段→確定
久保 利明 九段→菅井 竜也 八段→抽選(×)
佐藤 天彦 九段→藤井 聡太 七段→抽選(×)
広瀬 章人 八段→青嶋 未来 五段→確定
糸谷 哲郎 八段→菅井 竜也 八段→抽選(×)
稲葉 陽 八段→菅井 竜也 八段→抽選(○)

一巡目二回戦

豊島 将之 竜王・名人→近藤 誠也 七段→抽選(×)
羽生 善治 九段→近藤 誠也 七段→抽選(○)
久保 利明 九段→都成 竜馬 六段→確定
佐藤 天彦 九段→近藤 誠也 七段→抽選(×)
糸谷 哲郎 八段→大橋 貴洸 六段→確定

一巡目三回戦

豊島 将之 竜王・名人→佐々木 勇気 七段→確定
佐藤 天彦 九段→千田 翔太 七段→確定

二巡目一回戦

豊島 将之 竜王・名人→斎藤 慎太郎 八段→抽選(○)
渡辺 明 三冠→中村 太地 七段→確定
永瀬 拓矢 二冠→斎藤 慎太郎 八段→抽選(×)
木村 一基 王位→野月 浩貴 八段→確定
羽生 善治 九段→本田 奎 五段→確定
佐藤 康光 九段→郷田 真隆 九段→確定
三浦 弘行 九段→山崎 隆之 八段→抽選(×)
久保 利明 九段→山本 博志 四段→確定
佐藤 天彦 九段→増田 康宏 六段→確定
広瀬 章人 八段→鈴木 大介 九段→確定
糸谷 哲郎 八段→山崎 隆之 八段→抽選(○)
稲葉 陽 八段→山崎 隆之 八段→抽選(×)

二巡目二回戦

永瀬 拓矢 二冠→高見 泰地 七段
三浦 弘行 九段→谷川 浩司 九段
稲葉 陽 八段→船江 恒平 六段

5. まとめ

以下今回の予想のまとめです。

1、ドラフトは完全入札抽選制を予想

2、優先度が高いのは、「経験者」、「レーティング上位()」、「若手(U-)」

3、棋士ごとに結構人材がいた

4、↓の通り

豊島 将之 竜王・名人 ― 佐々木 勇気 七段 ― 斎藤 慎太郎 八段 チーム
渡辺 明 三冠 ― 佐々木 大地 五段 ― 中村 太地 七段 チーム
永瀬 拓矢 二冠 ― 藤井 聡太 七段 ― 高見 泰地 七段 チーム
木村 一基 王位 ― 行方 尚史 九段 ― 野月 浩貴 八段 チーム
羽生 善治 九段 ― 近藤 誠也 七段 ― 本田 奎 五段 チーム
佐藤 康光 九段 ― 森内 俊之 九段 ― 郷田 真隆 九段 チーム
三浦 弘行 九段 ― 丸山 忠久 九段 ― 谷川 浩司 九段 チーム
久保 利明 九段 ― 都成 竜馬 六段 ― 山本 博志 四段 チーム
佐藤 天彦 九段 ― 千田 翔太 七段 ― 増田 康宏 六段 チーム
広瀬 章人 八段 ― 青嶋 未来 五段 ― 鈴木 大介 九段 チーム
糸谷 哲郎 八段 ― 大橋 貴洸 六段 ― 山崎 隆之 八段 チーム
稲葉 陽 八段 ― 菅井 竜也 八段 ― 船江 恒平 六段 チーム

以上

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