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【あがり症Q&A】突然あがり症になることはあるの?

動画紹介(文字起こし全文掲載)

今日ご紹介する動画は、「【あがり症Q&A】突然あがり症になることはあるの?」です。

あがり症は、10代で発症する方がもっとも多いですが、社会人以降に突然あがり症になる方もいらっしゃいます。

突然あがり症になったら、とても混乱しますよね。

その事実をどのように受け止め、どのように対処していけばいいのか。

アシスタントとの対話形式でヒント満載にお届けします。

(※2020年2月12日投稿動画)

突然あがり症になる人

今日は、あがり症についてのQ&Aコーナーです。

>アシスタント:いつもは寄せられたご質問について解答いただいていますが、今日は私が個人的に聞きたい質問です。私はあがり症ではないのですが、「突然あがり症になることはあるのでしょうか?」。また、「もしそうなった場合、どうすればいいですか?」

そうですね。結構、そのような話はありますね。

あがり症の方は、いつあがり症になったかはマチマチで、特に10代の時に発症したという人が一番多いです。

私自身もそうでしたけど、典型的な例としては、小中高の国語の授業で教科書を読む順番が来たときに急に緊張して声が震えてしまって、それからあがり症になったとか。

あとは、音楽の授業で笛を吹いたり、歌を歌うときに皆に見られてしどろもどろになってしまって、それが始まりだったという人が一番多いです。

>アシスタント:先生の発症のエピソードは、本にも書いていらっしゃいますよね。

そうです。なので、わたしも全く一緒です!という方が講座にもいっぱい来られるわけですよ。

先生と一緒で国語の授業あがちゃって、という方は相当いますよ。

国語の授業で本を読ませるのはどうなんだろう、みたいにも思いますけどね。

ただ、私は17歳まではカケラも緊張しなかったんですけどね。

>アシスタント:だったら、何で突然あがり症になっちゃうんですか?先生は突然あがり症になったんですよね?

私は突然あがり症になりました。

突然あがり症になる人もいるし、物心ついたときから緊張していましたという人も一定程度います。

あとは、20~40代や50代で、会社でいきなり仕事をしているときに急に緊張しちゃってあがり症になりましたという人もしばしばいます。

この前ご相談に来られた方は、49歳までは人前でペラペラと喋っていて活躍された方だったのに、「いきなりあがり症になっちゃって」と、死にそうな顔をしてご相談に来られました。

>アシスタント:そのように突然あがり症になった場合、すごく混乱しますよね。まず、あがり症だということが分からないような気がするのですが。突然なんでこうなっちゃったんだろう、となると思うんですよね。それで、ネット検索したりとか、すごく考えたりとかして、「あがり症なのかも?」となるんでしょうか。

そうですね。

そのような経緯で相談に来られる方はいます。

それで、あがり症を意識しちゃうとは思うのですが、悩みすぎるとハマります。

その人が今までなんでもなかったのに、たまたま30, 40,50代後半とかであがり症になっちゃったとしたら、ある環境が影響を及ぼしているような気がします。

ガーッと働いているときであったり、単身赴任をしていて家族と接点がなかったり、職場の対人関係で上手くいっていなかったりなど、自分がとにかく孤立感を感じている状況で失敗することで、「あれ、まずいんじゃないか」と突然恐怖に襲われる。

イレギュラーな事態なので、急にドキドキして、自分でもテンパってしまって、ご相談に来られる方はしばしばいます。

ただ、このようなケースの場合は、正直、軽度な方が多いです。

やはり、あがり症の悩みは、5、10、20~30年と長くなるほど、厄介で治りづらい傾向があります。

逆に、人生の途中でスパーンとあがり症になって相談に来られた方というのは、ちょっとしたきっかけで元に戻る方が多いです。

突然あがり症になったらどうすれば良いか?

ということであれば、まず一つには、悩み過ぎない方がいいと思います。

もう一つは、あがり症には関係性の影響が大きいところがあるので、職場環境を変えるのは難しいかもしれませんが、自分が安心・安全でいられる環境にしていくのが一番の目標ですね。

>アシスタント:例えば、突然あがり症になったとすると、環境やお友だち付き合いが変わっていくことで、勝手に改善するということもあるんですか?

あると思いますよ。

例えば、今まで全くあがり症ではなかったのに、ある部署に異動してからあがり症になったという方がいます。

異動してまだ1~3ヵ月、半年とかだったりするので、時間とともにその部署での対人関係が良くなっていけばいくほど、あがり症は軽減したりすることがあるので、とにかく悩み過ぎないことと、孤立し過ぎないことが大切です。

孤立してしまうと、やはり悩みを誰にも言えない状況になるので、それがいけないですよね。

あとは、悩みを言わなかったとしても、夫婦の関係性が悪くなっていったりとか、最近子どもと全然会っていないとかであれば、そういった人とのつながり、ぬくもり、楽しみを増やしていったらいいと思いますね。

このように、あがり症じゃないところを膨らませていく、充実させていくことが非常に大事ですね。

あがり症を治そうとする必要はありません。

あがり症を治そうと思えば治らなくなるのでね。

やはり皆さん勘違いしているのですが、頭が痛ければ頭を痛くなくさせようであるとか、インフルエンザであれば薬を飲めばいいとか考えると思うのですが、あがり症もその類で考えてしまうんです。

上がり症であれば、下がるようにすればいいというように。

だけれども、こういう思考回路や対処法をとったとき、あがり症は本来病でも何でもない身体症状なので、逆にハマっていくだけなんですよね。

あがり症になる人とならない人の違い

>アシスタント:勉強になります。私は、今後あがり症になる予定はないのですが、あがり症になっちゃう可能性はあるってことですよね?

性格傾向的に、あなたはならないですよ(笑)

あがり症にならない人もいます。

別の動画で喋っていますけれども、あがり症になりやすい性格傾向というのがあって、あることにこだわりすぎる、あってはならないという感覚があるというのがあります。

>アシスタント:たしかに、私はこだわりがほとんどないので・・・。

あなたは起こったことを必然と受け止めるじゃないですか。

感情にしても何にしても。

これはあがり症にはなれないです。

>アシスタント:基本的には、もう何でもいいじゃんとは思っているので。でも、すごく緊張はするのですが。

それは単純に緊張しているだけ。

そこに否定感はどのくらいありますか?

緊張してはならない、緊張する自分は恥ずかしいとか。

>アシスタント:それはないです。「あ~、緊張しちゃった。恥ずかしいー」で終わりですね(笑)

それは、喜怒哀楽、嫉妬、切ない、もどかしいなどの色んな感情があると思うのですが、あがりが単にその一つになっているだけなんですよ。

もどかしいなんて、もどかしい、という感じじゃないですか。

切ないときは、切ない。

あがるときって、あがるじゃないですか。

ただ、それを感じ切っているだけなんです。

あがり症の場合はそうじゃない。

>アシスタント:加えて、例えば、私があがっている方を見たときに、「あがっているだけだから、しょうがないよね」と思うだけなので、他人も自分をそう見ているんだろうなと思うんですよ。自分があがっちゃったときに。そこで自分を悪く見られているんだろうなとは思わないので、たぶん悩まないのかなと思います。

そうです。世界観が違うんです。

アシスタントさんにとっては、他者は敵ではないんですよ。

ところが、あがり症の方が人前に立ったときは、他者は敵だということを感覚的に感じる。

敵である以上、自分は攻撃されるかもしれない、あるいは自分がうっかりミスしたり失敗したら、バッサリ切られるんじゃないかというくらいの感覚がある。

人から嫌われたくないとか、否定されたくないとか、認めてほしいとか思っている。

だから、その思い込みが行き過ぎた、勘違いの病なんですよ。

その思い込みが外れて、皆も同じように見てくれているという感覚があれば、あがりは単なるあがりになるだけですよね。

だから、他者が敵じゃないと思っているアシスタントさんは、あがり症にはなれないんですよ。

あともう一つは、症状にこだわらないでしょうから。

>アシスタント:それは、こだわらないですね。だって「しょうがないじゃん」って、何に対しても思っちゃうんで。

しょうがなくないんですよね、あがり症の方にとっては。

徹底的にこだわり抜くんですよ。

大変なんですよ。

あがり症に人に周りはどう関わったら良いか

>アシスタント:それなら、どうしたらいいんでしょうかね。あがり症じゃない人たちが、あがり症の方に対して出来ることって何なのでしょうか。

フレンドリーに、いつもと変わらずに、あったかく関わる以外にないと思います。

>アシスタント:でも、例えば、こちらが気にしていなくて声をかけたとしても、あがり症の方はバカにされたと思っちゃうこともありますよね。

それはあるでしょうけど、それはもう、アシスタントさんの課題ではなくて、相手の課題(自分ではコントロールできないこと)なので、どうしようもないです。

ただ、もし、自分が失敗したり、あがっちゃったり、声が震えたときに、気を使って距離を置くような態度を示したら、ちょっと傷つきますよね。

だから、いつもと変わらずにフレンドリーな感じで接していただけたら、安心ですよね。

「あんなことがあったけど、普通の感じだったな」と、ちょっとホッとする。

>アシスタント:普段の生活の中で、そのようなやり取りが出来る関係性を持てる方がいいということですね。

そうですね。

正直、あがり症の方が悩んでいるほど、バレていると思っているほど、周りは気づいていないことがほとんどなんですよね。

独りよがりな病なんで、周りの人がどうしたらいいというのは、正直ないんですよ。

本人の主観的な世界に、一人でハマっている悩みなので。

もし、この人はあがり症だなと明らかに分かったときには、それでもフレンドリーに接するというのを意識していただければいいのかなと思います。

>アシスタント:あとは、あがり症で悩んでいる方がいたら、先生を紹介すればいいとうことですね(笑)

ぜひ。僕の本などを紹介してください(笑)

>アシスタント:私も読みました。あがり症の仕組みだけじゃなくて、先生がどういう風にあがり症になっていったのかとか、人生の流れが書いてあるのがとても良かったです。共感できました。テクニック的なことばかり書いてあっても、それは共感できないじゃないですか。何であがり症になったのか、どうやって克服していったのかという流れの中に、どういう悩みがあって、どういう葛藤があってという心境が語られていたりすると、自分があがり症じゃなくても理解が進むという感じがしました。苦しみが伝わって、あがり症の方に優しくしたいと思うじゃないですか。あがり症の方には普通に接するようにします。あとは、明日は我が身だと思って生きていきたいですね。自分はそうならないと思わないで。

そうですね。皆さん何かしらね、それぞれの悩みを抱えて生きているわけですから。

>アシスタント:そうですね。だから支え合っていきたいです。

弱みを強みに変える

そう。どうしようもないですから。

あがり症の方はあがり症なんですよ。

こうなった以上に、それを避けることはできない。

それが運命だったんですよ。

けれども、これは決してマイナスのことではなく、起こることは絶対に必然なので、それを自分で「意味」に変えていくことができるわけなんです。

だから、あがり症になったことが強みになることが多々あります。

信じられないでしょうけど。

これは、あがり症だけじゃなく、色んな悩みというものは、強みに変わります。

これは本当です。

なので、悩みを強みに変えるのか、逃げ続けるのか、これはご本人が決めることなので、そこにはさすがに私はタッチできないけれども、強みに変わり得るということを伝えたいです。

強みに変わり得る大きな材料というのは、あらゆるところでお伝えしているのですが、“つながり”があるかどうかです。

つながりなくして強みには変えられません。

今日の話をまとめます。

突然あがり症になってしまったら、どうしようもないです。

毎日の生活を充実させていくしかないと思います。

つながりを作っておく、維持しておく、増やすというのは最強の予防策にもなると思いますので、意識されてみてください。

以上、ありがとうございました。

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