見出し画像

海外経験ゼロな僕の外資キャリア設計

小松さんとの縁で "SaaSビジネス Advent Calendar 2019" に参加します...が、まだ経験も浅くSaaSを語れる人間ではないので、キャリアのことでも書こうかと。飛行機の中でつらつら書いてます。

留学費用がないなら海外就職すればいいじゃん

僕はいくつかの外資系企業に勤務してきましたが、全然海外とは縁がありませんでした。学生時代は成績が悪く、お金もなく、早々に留学を断念しました。卒業旅行で外国に行くこともできなかった。

このまま僕は普通に就職するのだろうか。一度くらいは外国行ってみたいなぁと思っていたところ、大学の先生があるアドバイスをくれました。

留学なんて無駄だ。外国で仕事して、金を貰いながら勉強すればいいじゃないか。

そっか、留学なんてしなくていいんだ。このときから、外資系企業に入ることを考えるようになりました。


外資っぽい環境へ

さて、働きながら外国行くぞと決心したものの、残念ながらすぐには外国の会社に就職できない。だから僕は経験を積んで、じわじわ外資っぽい環境に転職していきました。

恥ずかしいですけど、自分のキャリアはこんな感じの変遷 です▼

  1. スーツ必須のドメスティック 

  2. 私服OKの会社

  3. 外資だけど完全日本語の会社 

  4. 英語使うけど出張ない外資

  5. 出張が必須の外資

ジョブホッパーかもしれないけど、こうしないと目的地にたどり着けなかった。綺麗な履歴書なんて早々に諦めて、いかにしてゴールに辿り着くかだけを考えていました。そういうキャリア設計もありなんじゃないでしょうか。

英語を使う環境へ

そういうわけで、転職活動を頑張るのですが、どうしても英語面接にぶつかります。台本を用意して何度も練習したけど、撃沈。滝みたいな汗かいたけど、ボロクソ。全然受かる気がしない。やっぱ留学すべきだったのか…なんて落ち込むこともしばしば。

しかし転んでもタダでは起きない(←ここ大事)。持ち前のポジティブ思考で、英語面接は勉強としては非常に学習効率が高いことに気づきました。

文法も発音も勉強できるし、質の良いプレッシャーで気張れる。何度も落ちたけど、英語面接は最高の教材でした。僕は何度も準備し、撃沈し、学習する。すると、英語面接に合格できるようになってくる。

2016年には Skype 越しの英語プレゼンをクリアし、イギリスのユニコーン企業からオファーをいただけました。すぐにロンドンに出張に行くことになり、27歳にして僕は生まれて初めてパスポートを取得。ほんとに海外経験ゼロでした。何はともあれ、英語で仕事を進めていく環境に身を置くことになりました。

画像1
中国人とドイツ人とロシア人で会議。ロシア人の後ろにいるのが僕

爪痕を残す

さて、外国に来てからが勝負だ。これは旅行ではなく仕事なのだ。出張の際に努力したのはプレゼンです。自分の英語力では。ミーティングでバリューを発揮するのは無理だと思ったからです。諦めることは早めに諦める。ネイティブのスピードで戦うのは今もきついです。煙に巻かれてしまうと何も言えなくなる。

そう考えるとプレゼンはラクなんです。準備できるし、内容が良ければあまり議論も起こらない。それにデータは最強の言語。雄弁さではネイティブや上司には勝てないが、数字やグラフなら勝てます。

僕は CXOレベルの人ともアポをとり、プレゼンしまくりました。今考えると怖いもの知らずだと思います。当時の経営陣は、この会社を IPO に導いたプロ経営集団。「わざわざ日本から来たんだから1on1やってくれや!」と頼み込んだのは、怖いもの知らずというかバカというか。

デッキはGoogleスライドで作成。これがまた効果てきめん。いいスライドはどんどんシェアされて、いつの間にか社内資料や開発チケットにURLが貼られるようになっていたからです。いろいろあったけど、高い出張費を会社に出していただいた分、しっかり爪痕を残すことができた。

仕事の報酬は仕事

いい仕事は次の仕事を生むものです。爪痕を残すたびに、どんどんHQから呼ばれるように。次の出張はもっと長く滞在してほしい、ほかのチームとも会ってほしい、全体戦略を立ててほしい、とHQからの要求は大きくなっていきました。以前だったら想像もできなかったけど、英語下手でもビジネスは全然いけるものですね。

期待に応えられるよう努力を重ねているうちに、いつの間にか国際人になっていた気がします。外国人と働くこと、出張に行くことが当たり前のようになり、グローバル全体のことを考えながら仕事できるようになっていました。

どこで僕を知ったのか、海外から直接ヘッドハンティングが来ることもあります。昔の同僚などが「日本のマーケティングならアイツが詳しいよ」と推薦してくれているようです。ありがたい。

いい仕事をすると、もっといい仕事が巡ってくるのです。

画像2
本記事を書きながらウィーンに到着なう(2019年12月5日)

まとめと次の目標

目標を決めて少しずつ行動していけば、いつかゴールにたどり着く。多少実力がなくても飛び込み、「なんとかする」。ときどき心折れたりしつつも、前進し続ければ、いつかは目的地にたどり着くものです。

Do or do not. There is no try. ― Yoda

いま僕は30歳で、次の目標を考えています。次はマネジメントとか経営的な経験を積んでいきたいです。できないことはない。きっと、なんとかなる。

※追記。日本のカントリーマネージャーに任命されました。2020年1月から頑張っております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?