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サイコロ切符の旅(その2)

【天空のステイ】

傾斜地に建つ築100年ほどの古民家。すぐ下にもう一軒の家がある他は、茶畑や棚田が広がる。
ヘルパー滞在の方に中を案内してもらう。

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すると、ネコのコジローがお出迎え。
スリスリと足元に寄ってくるカワユイ奴だ。

エサをねだる時には、お座り!お手!と、犬顔負けの芸を見せてくれる。

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今回、行き先が博多に決まり、さあどこに2泊しよう?と考えた時に、最初に候補としていた博多近郊の2つの有名宿が、どちらもこのタイミングで宿は閉めているとのこと。
範囲を広げて検索したところ、とんでもない山奥に、面白そうな宿がある!HPを見た瞬間からなにか惹かれるものを感じ、ここを予約したのだ。

宿主・治郎さんが、「暑かったでしょ!シャワー代わりに川へ行こう!」との誘い。さっき温泉入ったんやけどな・・・と思いつつも、魅力的な誘いに乗っかり、じゃあ水着を…と思ったら、全裸で入ればいいから!ともうスタスタと歩いていく。

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近道しようか!と、返事を待たずに棚田の脇の通路?へ。おいおい、ちょっとまって!右は水田だから良いとして、左は崖。高いところが苦手な僕にはちとキツイ!
おっかなびっくり追いかけると、今度は竹やぶに侵入!えっ?と思ったが、ちゃんと道が切り拓かれている。クロックスということもあり、慎重に降りていくと、清流が!
もう既に治郎さんは真っ裸で飛び込んでいた。

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砂防ダム直下の少し深いところもあり、巨石もあったりするポイント。
ここは集落の一番上という事もあり、汚水が流れ込んでいない、最高のポイントなのだとか。
もう夕暮れも近いので、軽く泳ぐだけに留め、宿へと戻る。

今日は治郎さんの運営するシェアハウスで夜ご飯を食べることに。コチラもとても雰囲気のある古民家。今は治郎さんファミリーの他、3人のシェアメイトが暮らすのだそう。
僕も食材を持ち込んでおり、スーパーで見つけたクジラ肉(ブロック)を提供。
少し解凍して刺身として食べるのだが、ちょっと量が多いのと、独特の癖があるので、一部はゴマ油とミョウガしょうゆ(即席で作る)などで炒めた。(なかなか美味しく、むしろこれで全部食べたいと思ったぐらい)

みんなで食卓を囲み、それぞれが作った料理をシェアしながら頂く。
不便な山奥だが、最大で10人ぐらいが暮らしている時もあったのだとか。
到着して早々、コミュニティーの中に入り込むような感覚がとても新鮮な体験だ。
帰りは夜道を歩いて登る(行きに乗った車は放置!?)
オーナー治郎さんと宿でノンビリと話す。コロナ前は外国人ツーリストが宿泊者のほとんどを占めていたのだそうだが、インバウンドが消滅したあとは、都会から息抜きに来る日本人が増えたのだとか。田舎の強みについて、盛り上がる。

そして夜も更けたところで、ネオヒーラーによるマッサージをご提供した。
というのも実は今回、2泊分の宿泊費・治郎さん作の本・お茶と、ホニャラノイエ出版の本(3冊)・僕によるネオヒーラー施術を交換という形にしたのだ。
このシステムを導入していると、思いもよらないものが集まったりするので面白い!とのこと。
施術をしてみると、めちゃがっしりした体。もともと自衛隊員だったようで、根の体力はありそう。
いつもは子育てに疲れている奥さんに、毎晩マッサージをしてあげるそうで、自分が受けるのは久しぶりなのだとか。

そのまま寝たい~~と言いつつも、妻の待つシェアハウスへと帰っていった。

【なにもしないをする一日】

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まだ暗い時間。
気の早いニワトリが鳴く声で目を覚ますが、二度寝。
次に目を覚ましたのはすっかり夜も明けた8時ごろだった。
さて、今日はどうしようか?
と思いつつ、コジローと一緒に寝そべったり、昨日いただいた本を読みふけったりと、贅沢な時間を過ごす。

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少しはやる気を出して、パソコンでも叩いてみようかとワークによさそうな椅子を見ると・・・
コジローが見事に占拠。声を掛けてもネコなのにタヌキ寝入りを決め込んでいるので、大人しく2Fに追いやられることにする。

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なんだかんだ、お昼。さすがに腹が減ったので、お昼はスーパーで買っておいた棒ラーメンで済ませることに。トッピングはここで採れたレンコンとキャベツを軽く炒める。
実はこの集落、食事が出来るところが2カ所もあるのだが、どちらも完全予約制らしい。今朝電話したものの、どちらも急な対応は出来ないらしく、断念したのだ。
昼食を食べに行きがてら、温泉にでも入りにクルマを走らせるのもありかな?と迷ったものの、やっぱりココの時間を大切にしようと思いなおしたのだ。

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昼寝したりしつつ、流石に体を動かしたくなってきたので、ちょっと散歩へ出かけることに。
茶畑の景色を楽しみつつ、ゆっくりと下っていく。(ということはこの後登らなきゃいけないのか・・・)昨日のシェアハウスの横を通り過ぎ、また別な道から上る手前にあるのが、謎のスポット「HAJIME LAND」
行ってみると、ニワトリとヤギが飼われている。(管理人は居ない)
怪しい奴が来た!とばかりに騒ぐニワトリ。なぜか柵から外に出ているヤツが居るのが笑える。
翌日、ここを管理する「楽園晩御飯」の方に聞いた話だと、脱走しているニワトリも、ご飯をあげる時間になるとチャッカリと柵の中に戻るらしい。

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さっき気持ちよく下った分は、借金を返すかのように上り坂の苦労となって還ってくる。後ろから追い越していったクルマは治郎さん。今日の宿泊ゲストさんを一緒に乗せていた。

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