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樽見鉄道ダイヤ改正、どうなる?桜ダイヤ

先日、地元を走るローカル線・樽見鉄道からの発表があった。
概要は以下の通り。

現在の区間別の運行本数は現在、大垣~本巣が上下各20本(土曜・休日は上下各21本)で、本巣~神海は下り14本・上り11本、神海~樽見は下り11本・上り12本になっている。改正後は本巣~神海で下りが3本減って11本に。上りは2本減って11本になる。神海~樽見も上りのみ1本減って11本になる。樽見鉄道は減便に際し、列車の間隔が空きすぎないよう可能な範囲で調整したとしている。
大垣~本巣の運行本数は変わらない。大垣駅では現在、6番線と7番線を使用しているが、改正後は6番線のみ使用する。
樽見鉄道は利用状況に見合った設備にするとし、秋ごろに工事を行う計画。線路を2線設けて上下の列車の行き違いができる神海駅と終点の樽見駅は、線路を1線撤去して「棒線化」するとともに信号設備も撤去する。4月のダイヤ改正は神海駅と樽見駅の棒線化に対応したダイヤになる。

鉄道プレスネットより抜粋

要するに、中間拠点駅の本巣から北側を、1列車しか入れない仕様に変更するのだそう。
これを知ったのは、実はこのニュースが発表される前のことだった。
丁度いいタイミングと言っていいのか?丁度、2024年2月11日に、僕のJR退職5周年企画として、樽見鉄道の運転体験をやってみよう!と思い立ち、ついでなら、貸切列車もやっちゃえ!と、企画したのだ。

まあ定期列車に併結しての形になるだろうとは思っていて、それでも充分なのだが、担当の方と打ち合わせていたら、
「臨時のスジで運転できますよ!」
という。
ほうほう、全然定期列車でもいいんだけどな・・・
というのも、その時に見せてもらった臨時のスジ、とにかく余裕が無い。
(通常は臨時列車って、定期列車のスジの合間を縫う関係で、時間が余分に掛かったりするものなんだけどな)
終点での折り返しは5分程度だし、定期列車に併結の場合なら、もう少し余裕がある。
さすがにわざわざ…というと、続けてこういうのだ。
実は、臨時列車を設定できるのはこれが最後なんです!と。
先の発表の内容を、教えてくれたのだった。

恐らく桜ダイヤも今年の春が最後。そして、臨時列車の運転も出来なくなる…
ということで、折角ならぜひ!ということで、貸切臨時として運転することになった。

確かに現状、混雑しているのは平日の本巣~大垣・土日のモレラ岐阜~大垣間。
通常はオーバースペックとなっている本巣~樽見間の設備を簡略化するのは理にかなっているかもしれません。これも樽見鉄道が将来的に持続するための選択肢としては、最後の一手を切ってきたといえます。
現状、神海駅の行き違い設備は臨時ダイヤを除けば、朝夕のラッシュ時間帯のすれ違い・及び始発、終着列車の設定に使っているのみ。
ダイヤ設定の工夫で、利便性の低下は限定的なものにできるとの判断でしょう。

しかし通常時はともかくとして、一番気になるのは桜シーズン…どうなるの?というところだ。ピーク時ともなると、国道も大渋滞になるほどの、終点樽見駅からほど近いところにある巨木・薄墨桜。
その輸送の一環に、樽見鉄道も以前から一役買っていました。
客車列車が走っていたころは、長大5両編成でも立ち客がいたので、軽く500人以上は一気に運んでいました。
そこまではいかないものの、現在でも列車の定員は1両でも110名ほどで、詰め込めば150人は乗車できるため、輸送力はそれなりのもの。2両編成であれば、さらに輸送力はアップします。
桜ダイヤの期間には通常の定期列車(1時間半に1本)の隙間にもう一本差し込むダイヤも想定されていて、1時間に1~2本(概ね1時間間隔と30分間隔を繰り返す形)になっています。
これが本巣以北で1時間半ごとの運転が基本となってしまう場合、ほぼフルに臨時を走らせる桜ダイヤと比較すると、おおよそですが、片道4本の減便となることになります。
たかが4本とはいえ、凡そですが、600人の輸送力低下となるわけです。

薄墨桜観光の現状は、マイカーはピーク時は駐車待ちの列が大幅に出来て、一杯いっぱい。それなら混雑しても、列車で確実に行きたい…という層がある程度、利用しているものと思われますが、この減便によって積み残しが発生するような状況となれば、目的地として選ばれなくなってしまう恐れは充分あります。
実際に過去には、客車列車が廃止となり大幅な輸送力の低下…となったものの、現実にはなんとか桜輸送が成り立っています。これは観光の様式の変化もあるだろうとは思いますが、同時に混雑を回避して、薄墨桜の観光を諦めている層の存在がある可能性があります。

輸送力の低下を回避するためには、桜ダイヤの時期をどのようなダイヤにするか?
ということは注目です。(2024年の桜ダイヤはまだ設備が廃止とならないので、恐らく昨年と同様に設定されるはず)
個人的な一案としては、いっそのこと桜ダイヤの時期の本巣~樽見間のピーク時間帯の各列車を、全て、途中織部・谷汲口・水鳥のみ停車の快速運転とし、1時間おきの運転ができないか?と考えます。
どのみち、ピーク時期の各駅では、途中駅からの乗車が難しい可能性がある旨がアナウンスされるほど。
それであればいっそのこと、通過運転すればどうでしょうか。
そうすることによって、本巣~樽見間を27分程で運転できるため、1時間おきの運転はギリギリ可能。
また大垣~本巣間でも快速運転することにより、2編成で大垣~樽見の通し運転を賄うことができるため、今までの桜ダイヤでは一部を1両としていたものを、2両編成とすることができるようになります。
補完として、余った編成を活用して大垣~本巣の区間運転を走らせればいいでしょう。

一部の時間帯(9時~12時および14時~17時?)だけでもそのようにすれば…と思いますが、実際のところはどうなるのでしょうか。

とまあ、桜ダイヤに絞って考えましたが、やはり地方鉄道の苦しさ、余力が無くなってきているということを象徴するような出来事です。
ごく一部の時期とはいえ、地域の稼ぎ時と言える時の流入人口を減らさざるを得ないというこの事態を、沿線自治体としてどう考えるか…?
決定事項なので難しいでしょうが、なんとかならないのか?と思います。


そんな残念なニュースもありますが、少しでも盛り上げよう!と、2月11日日曜日、ホニャラノイエ貸切臨時列車を運転します!

運転体験&貸切列車乗車は既に申し込み受け付けは終了していますが、特製ヘッドマークもすでに完成!
日曜日のお披露目を待つのみです。
沿線の雰囲気を見事に表現してくれたヘッドマークが完成!当日、列車に早着される姿がとても楽しみです!

我々だけでニヤリ…とするのもいいのですが、ぜひ、記事を見ていただいたみなさんにも一目見てもらえれば!ということで、貸切列車ダイヤを軽く公開します!
ばっちりカッコいい写真を撮っちゃってください!
ぜひ早春の樽見鉄道沿線に、今週末はお出かけくださいね~~
せっかくなので、その際は少しでも樽見鉄道にご乗車を!

<旧国鉄色(首都圏色)ハイモ295-315にて運転予定>
本巣
13時34分発

14時9分着
樽見
14時16分発

15時19分着
大垣
15時27分発

15時56分着
樽見


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