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地獄のしおや100キロウォーク参加記その1

先日、栃木県・塩谷町で開催された、しおや100キロウォークに参加してきました!その記録です~!チャレンジしてみたい方の参考になればと思います!

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背番号・204。どうやら申し込み順に割り振られている模様です。チーム名・名前を登録することが出来るので、チームはミンタロハット・そして名前にちゃっかりホニャラノイエを入れて宣伝しながら歩くことにします。

【きっかけ】
山形のゲストハウス・ミンタロハット。僕がしおや100キロウォークにチャレンジすることになってしまったのは、このゲストハウスのお陰である。
ここは、夜のゆんたくが名物なのだが、宴もたけなわとなった頃、突如として常連さんやスタッフさんが夜間装備を整え、ゲストも巻き込んでナイトウォークに出かけるという、かなりぶっ飛んだ宿である。(強制ではない)
雨だろうが、雪だろうがオーナーは必ず歩く!6~7キロは当然のように歩くのだ。
そして毎年恒例で、ミンタロハットチームでしおや100キロウォークに参加。常連ゲストさんやヘルパースタッフなどが総出で参加するということ。

毎度、ミンタロハット常連の、宇都宮の石川さんが使っていないお家を宴会及び滞在先として開放してくれているのだそう。

山形での大型二種免許取得後の滞在時、オーナーや常連さんに引き込まれてその場でエントリー。・4月の大会は、情勢もあって延期になり、いよいよ11月、開催となったのである。

因みに僕は全くの初心者かというとそうではなく、三河湾100キロウォークに参加したことがある他、オンラインで全国どこでもいいから100キロ走れ(歩け)!というイベントにも参加したことがある。またその前には、琵琶湖一周(北湖のみ)を荷物を担いで徒歩走破したり。時々無茶なチャレンジをしてみたくなる性分のようだ。
三河湾の時は、夜のテンションが下がる時間帯に土砂降りの雨に見舞われたりと、かなりの悪条件。100キロ・24時間が今までの目安なので、今回はどうなるか?
前回のチャレンジからブランクがあることが最大の不安要素ではあるが、まあ頑張ってみよう。

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【大会概要】
栃木県の塩谷町の中を100キロ歩く!
反時計回りに2周するような形で、途中・68キロ地点でスタート地点である、玉生小学校へ戻ってくる。
詳しくは、公式ホームページを見てほしいところではあるが、しおや100キロの特徴を幾つか。
・走ってはいけない
ウォーキング大会なので当然といえば当然だが…。最悪、歩くのがきつくても走ればいいか…と思っている僕にとっては意外に痛手。歩くのがしんどくなっても、走ることはできる…ということ、よくあるんです。

・エイドが充実!・・・ここのある意味最大の特徴ではないだろうか?
ペースが速い人であれば、エイドの補給だけでも十分ゴールできるほど、エイドが充実している。

また、通常時は24時間という時間制限があるが、今回はコロナ対策もあり、スタートは8時~10時に分散して開会式も省略。ゴールの締め切りは10時だ。
そのため、8時に出発すれば、2時間の余裕がある。

【準備したもの】

食糧・・・基本的にドリンク・食料はエイドで補給できるとのことなので、エネルギー切れを防止するための最低限の食糧にとどめた。
ハチミツ(小分け)
岩塩(ミネラル補給に)
ベビーチーズ
パックジュース
防寒着・・・ニット帽、手袋、長袖2枚
替えの靴下・・・2枚用意
ヘッドライト・・・夜間歩行には必須!暗くなる前に

※痛み止めなどの薬は準備せず代わりに、ネオヒーラーという健康器具を持参した

【出発!宇都宮ミンタロへGO】

運よくホニャラに遊びに来ていたお友達に一宮駅まで送ってもらうことに成功し、余裕を持って名古屋駅西口へ、
チラリとみた駅弁屋さんで、弁当の半額セールをやっており、少し気になるが、まあ我慢。前はそんなこと、やっていなかったような気がするが、Cの影響でお客が減ったからだろうか?

今回は初めて利用するジャムジャムライナーという夜行バス。3列シートにしっかりおさまり、寝支度を。運悪く真ん中の席。おそらくそのせいもあってか、暖房が暑く半袖になるがそれでも少し僕には暑い。そして、まあまあカーブの通過速度が速い気がして、乗り心地もイマイチ。さらにはいびきの震源地のすぐ隣であったりと、まあまあな悪条件が重なるが、なんとか眠りにつく。

バスタ新宿に到着し、眠い目をこすりながらサウナへ。丁度新規オープンということもあり、500円安くなっていたのを活用。しかも甘酢の健康ドリンク的なやつ2本貰えたので、これは明日の100キロウォーク、途中でのドリンクに丁度いい!と喜ぶ。
朝ご飯を食べるべく、上野・アメ横へと移動。9時も過ぎてラッシュも落ち着いたと思いきや、それなりに人が乗っており、大都市の威力を感じる。
台湾式の朝ご飯を食べられるというお店をサーチしていたが、到着するともう閉店だとか。しまった…出遅れた。
やむを得ず、少しその近くを歩き回り、結局蕎麦と丼のセットで腹を満たした。

せっかくなので、上野公園や谷中の辺りをぶらぶら歩きまわり、明日に向けての予行練習!?平日なのに、どこも人がそれなりに多い。
上野公園で歩いているときに、少し前に大道芸を岐阜でやっていたパフォーマーが居るのを発見。独特のしゃべり口が聞き覚えあるな~と思ったら…

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JRで宇都宮に到着。迎えに来てくれた石川さんと、同じ列車に乗っていたらしいもう一人の参加者さんも共に合流。車で、お宅に向かう。
すでに到着した方もおり、夕方到着というミンタロハットご一行を待たずにゆるゆると吞み始める。

時間がたつに連れて人がどんどん増えていき、最終的には20人ほどが集結!
以前の日本縦断の時もそうだったが、ミンタロハットオーナー・ヒデさんの自然に人が集まる人望には驚かされる。

一部の人は応援に駆け付けただけだが、殆どの方が明日、100キロにトライ。毎年のように参加している方もおり、情報交換会の模様を呈する。
100キロを完歩するコツをヒデさんに言わせると、「休まないことです」と、サラッと言ってくれるが、いやいや、そんな簡単じゃないよ!
確かに休むと足が固まってしまうのはわかるが、そうそう100キロをノンストップで歩けないですって…

体力温存という言葉は、ミンタロ組には存在しないようで、ヒデさんやごく一部の猛者はナイトウォークに出発。そして宴会は夜更けまで続く。

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僕は夜行バスで寝不足ということもあり、早めに脱落して就寝。明日の本番に備えます!

【いよいよスタート!】

スタート地点・玉生小学校~上平ポケットパーク
(39.5キロ)

6時過ぎに起床。準備を万全に整え、朝8時の出発を目指し、乗り合い便のトップに乗り込む。平均7キロという超人的な速度で歩くガクちゃんや、オーナー・ヒデさんなど、ベテラン勢はゆっくりとスタートして、一気に皆をぶち抜いていくようだ。

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途中、宇都宮ライトレールの車両基地を通過。もう試運転も始まっているのだろうか?国内初の新規LRT。路面電車の新路線も、とても珍しいことだ。

いよいよスタート地点の玉生小学校に到着する。

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ここからは自分との闘い。スタート地点のチェックも特になく、ゼッケンの装着を確認して、ゲートをくぐり出発。

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分散スタートのお陰もあり、こういう大会にありがちな、歩行者渋滞に巻き込まれることもないのが有難いのだ。
まずは進路を北に取り、東古谷湖を目指すルートだ。
最初は町中ではあったものの、ほどなく自然あふれる道に。
今日の天候は晴れ。しかし暑いわけでもなく、最高のコンディションだ。

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歩いていると、前方にネコ発見!飼い猫だろうか?どんどん通り過ぎる参加者に逃げることなく、むしろゴロリと歩道に横になってくつろぎ始めた。(踏まれるぞ!?)

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少しずつ山道に。紅葉が綺麗なダム湖の湖畔を歩いていく。

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9.4キロ地点のエイドステーションに到着。
実は、ここのエイドは10時30分からと書いてあった。エイドの全制覇も目論んでいたので、その時間に合わせてスタートを遅らせることも少し考えたが、少しでも時間を稼ぐため、早めに出発しておくことにしたのだが、そんな心配は無用だった。
むしろ、蒸したてらしくほんのり暖かいおまんじゅうを頂くことが出来た。

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同時に麦茶もゲット。飲料は原則、ペットボトルでの配布になっているので、持ち歩きに向いているのが有難い。

この辺りは平均6キロペースを維持する速足をキープ。8時ちょうどに先行していると思われる方たちをじわじわ追い抜いていく。

ゴルフ場の中を通過するように歩き、次のエイドはバナナ。丁度トイレに行きたくなったので、公民館のトイレをお借りしたら、靴を履いたままま上がれるよう養生してあり、細かいところに気を配ってくれている。
さてバナナを頂くか‥と思ったら、ハイペースで追い上げてきたと思われる、ガクちゃんが目の前を通過!
僕がバナナをGETしている間にどんどん姿が小さくなっている。まるで走っているかのようなスピードだ。それもその筈、ガクちゃんは14時間台で100キロを歩き切る猛者。およそ7キロ平均ということは、一般人なら小走りのペース。一般人の到底理解の及ばない領域に達しているのだ。

こちらもまだまだ元気。しかし、少し右の股関節あたりに違和感を覚え始める。ハイペースが少し負担をかけているか?
普通の道だけではなく、なんと未舗装路もコースに。常にアスファルト上を歩き続けると、結構な負担になるので、これは歩く側としてはありがたい。

もう間もなくお昼時。腹減ったな~と思い始めたその時、「とんかつ篠」という店が目の前に。美味しそうな匂いまで…。しかし、お店の前に待っている人が沢山いる大人気店のようだ。(あとで聞いたら、あそこは旨いに違いないと、チームミンタロでも噂なのだとか)

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さらにその直後、「川霧の湯」という温泉も。どうやら源泉かけ流しのようだ。終わった後に入れたら最高なのだろうが、ここは我慢して進むことにした。

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ほどなく次のエイド。ここは豚汁がふるまわれる。
少し腰かけて、持ってきたネオヒーラーで体のケアをしつつ、熱々の豚汁を頂く。

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そうしていたら、ヒデさんとヘルパー・ゆうちゃんも到着。二人は座らずに足って食べていた。
足が固まらないうちに、僕は先発。しかし、スタートして間もなく、後ろから猛烈な勢いで接近してきて、あっという間に追い抜かれた。

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どんどん遠くなっていく。

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次は26.8キロ地点の道の駅しおや。

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揚げ餅を頂き、さらに夜間歩行用のバックライトまで貰える。
さらに、ソフトクリームの誘惑につられてついついフラフラと出店に吸い寄せられる。

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チョコソフトをチョイスし、さあ出発!と思ったら、今度はQちゃんに追いつかれ、当然のごとく追い抜かされる。
ホント、ミンタロハット常連のスピードにはついて行けないよ・・・
少しペースを落としつつソフトクリームを美味しく頂く。まだまだ景色を楽しむ余裕はある。

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富士山の文字に、えっ?と思い見上げると、そこにはミニサイズの富士山が。確かに富士山のような形だ。

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鬼怒川沿いに歩き、崖に彫られた観音様にご挨拶・・・

途中から、なんとまだ未完成だと思われる道路へとコースが続いていく。
入り口にゲートはあったが、恐らく今日の為に一部、ゲートをずらしている様子だった。

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暫くは真新しい、綺麗な舗装路が続くが、少し進むと砂利道に。なかなか不思議なところをコースにするものだ。

沿道からも、時々声援が飛ぶ。
田んぼを挟んだお家から、子どもたちの「がんばれ!」という声も聞こえ、手をあげて応える。

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39.5キロ地点は、おにぎりのエイド。
ここでタイムチェックポイントだ。ここまで平均時速はおよそ5.2キロ。
少しペースダウンしたが、まだまだ24時間切りは楽勝なペース。
さあ、頑張るぞ!!

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