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渦潮ガラスペン

 海で起こる渦潮の渦巻きを使って作られたガラスペンがこれ。特に、長時間文字を書き続けたい人にはとても最適。
 ガラスなのに、ずっとペン先が流動的になっていて、ぐるぐると回転しているのだ。その見た目はまさに渦潮そのもの。
 ではなぜ、このガラスペンが文字書きにとっていいのかというと、この渦の力で、たくさんのインクを吸い上げることができるからだ。
 本来のガラスペンは毛細管現象によってインクを吸い上げ、筆記できるようにしているけれど、これは言わば、自動的にインクを吸い上げるタンクがペンに付いているのと同じ状態なのだ。
 そのため、インクの小瓶一本分くらいは容易に吸い上げる。筆記具業界も驚きの吸引力である。
 ただし、注意しなければいけないのは、ペン先が砕けないようにすることだ。ここに関しては、一般的なガラスペンと同じで、割れてしまう。一度割れるともとに戻すことは不可能で、さらに大変なのは、今まで貯めておいたインクが全てこぼれてしまうのだ。
 あくまでも、慎重に扱わなければいけない。

 過去に作られた渦潮ガラスペンで、もっとも沢山インクを溜めていたものは、ペン先が割れた後、その場所に小さな湖が出来るぐらいの量のインクが漏れ出たらしい。

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