ボードゲームの版権について
最近SNSで、ボードゲームの版権についての話が、何やらかまびすしい気がします。
さまざまな意見が飛び交うのはいいのですが、論争が論争を呼ぶばかりで、どうにも結論は出ていないよう。
寄って立つものが違う者どうしが、互いに「自分の立場は正しい」と主張し続け、泥沼の様相を呈しているように見受けられます。
思うに、これは簡単な問題ではなく、むしろ極めて複雑です。
というのも、互いに立場を変えてみれば、実際にそれぞれが正しいのです(つまり相手が間違って見える)。
全貌を把握するには、全ての意見や立場を俯瞰して、判断する必要があります。
近視眼にならず、色眼鏡をかけず、冷静に。
そこで、なるべくそういう視点を保ちつつ、16年間ボードゲームの版権の売買に携わった者としての意見を、ここに書き記すことにしましょう。参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、今見えている問題には、次のようなものがありそうですね:
1.システムに版権はない(ので、システムをパクっても/流用しても問題はない)
2.ゲーム作者(イラストレイター、グラフィックデザイナー)には、書籍の作者と同じように著作権が適用される(ので、流用は盗作である)。
3.仮に著作権があるとして、どこまで似たシステムならパクり/流用/盗作なのか? どこまで違っていたら大丈夫なのか?
4.海外ゲームに翻訳ルールブックをつけて売るのは、どの程度まで許容され、どこからが許されないのか?
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