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霊感が目覚めた日。〜女性からのお礼〜(前編)

はじめに、
僕は心霊体験が高校時代からよくある。霊感があるとまでは言わないレベルなのだろうが、全くそういった経験がない人と比べると霊感はある方かもしれない。それは現在も変わらずで、最近でもそういった体験はたまにある。そして高校時代からと言ったが、心霊体験をよくするようになった明確な体験が当時あった。

実家の裏は庭というより、もはや山で。虫や蛇、さらには猿もいた。そんな生き物たちも冬になると姿を消すため、冬になると火を焚いて、そこでご飯を食べたり、ハンモックで寝たりとアウトドアしていた。

高校3年生の冬。何をしていたかは覚えてないが、裏山にいた僕は登れるところまで登ろうと斜面をグングン登っていた。登山家みたいなことを言うが、何の理由もなくそこに山があったから登っていた。

5分弱くらいか。それくらい登った時、それが僕の目の前に現れた。お墓だ。周りに墓地があるわけでもないし、そこはまだバリバリの斜面。なんの前触れもなくあまりにも急な出会いだった。

「え、、、?」

と思わず声が出る。さすがに僕の足も止まり、それ以上進むことはできなかった。このお墓は誰のものなのか。場所も場所なのでかなり放置されていたと思う。草木が絡みつき、雨風に打たれ結構汚れている。しばらくそれを見ていたのだが、ふと直感なのか第六感というやつか、、、

「よし。掃除しよ。」

一度家まで戻りペットボトルに水を入れたりと、掃除の準備をして今一度お墓のところに戻った。草木を剥がす。泥や土を水で流す。裏庭に咲いてたお花を何となくお供えする。「おー、まじか、、、」と、さっきは気づかなかったが、お墓のすぐ後ろに井戸みたいなものがあることにもその時気付く。最後に手を合わせてお墓を後にした。

今思うと、この行動もおかしな話だが、当時の僕は何の疑問もなく動いていた。なんなら使命感みたいな衝動にかられていた。何を思ったか、何を悟ったか、「僕が綺麗にしなきゃ。。。」

もう一度言うが、家の裏にある山。それを5分ほど登った斜面。周りに墓地はないし人が住むような場所もない。そんな場所にある1つのお墓。すぐ後ろには井戸らしきもの。これを掃除するなんてどうかしていたのかもしれない。もしかして何かに憑依されたとか、導かれたとか。今思うと自分の行動に疑問は多々。

そしてその晩。自分の部屋で寝ていた僕はパッと深夜に目を覚ました。そしてそれに気付いた、

「いる。。。」

(中編へ続く、、、)


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