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ゲームライターに超絶おすすめしたい三種の神器(本)

 今日はちょっと真面目な話。

 僕はもともとスマホゲームの攻略やレビューを中心としたゲームライターとして活動していました。3年くらい前からフリーランスから会社に所属し、いまはエンタメ系のウェブメディアの編集として働いています。

 ライティング業務に関しては約9年。ひよっこから卒業したくらいな感じ。

 今回は、そんな僕が読んで世界が変わった。ライティング、編集業務に携わる人に強くおすすめしたい。そんな本を紹介していきたいと思います。

 現時点で3冊思い浮かんでいるので「三種の神器」として紹介します。そのほうがなんか強そうなのだ。

三種の神器その1:『取材・執筆・推敲――書く人の教科書』

 ライターに勇気をくれる本。本の序章部分である「ライターとはなにか」を読むと奮い立つ。

 とくにインタビュー系の記事に力を入れている人にとっては麻薬レベルで飛ぶ。ライターとしての在りかた、企画の考えかた、記事への向き合いかたに考えさせられる内容です。

 僕としては、上司から教えられていたことや普段自分が意識していることが別の言葉で言語化されつつ、その半歩先の世界がたっぷりと詰まっていて、読んでいて至福の時間でした。

 いま2週目中。これは本当に何回でも読みたい本。ライターの教科書と言っていいと思っています。最強。

三種の神器その2:『三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾』

 ライターの手抜きに銃をつきつけて「全力でやろうぜ」って言ってくる本。

 文章の表現じたいは厳しめですが、ライティングしていくうえで大事なことが語られています。

 とくにライターとしての「インプット環境の整備」については、僕自身、読んでからできる範囲で真似させてもらっています。

 詳しい内容じたいはぜひ本を読んでいただくとして、ライターは「語彙」「文体(スタイル)」「企画」「ナラティブ(すべらない話)」を常日頃から整備していつでも使える万全の状態にしておこうって話です。

 この本を読んで、読書の「量」と「質」の大事さ。日々の情報収集の方法。自分自身が伸ばすべき力が明確になった気がします。

三種の神器その3:『論語』

 ライターの技術ではなく心の教科書。

 ゲームライター(エンタメを扱う編集者も同じ)という存在は、そのコンテンツがあって、コンテンツを作る人がいて、コンテンツを楽しむファンがいるから存在できる者だと思っています。

 コンテンツを作る制作者へ最大限のリスペクトを持つは当然、界隈への誠実さや作品への愛なんかも忘れてはいけません。

 僕自身、そういう考えで生きようと努力してきたのですが、この考えかたどっかで聞いたことがあるな~~と引っかかっていて。ちょっと前に『論語』じゃん! となり、読み直したしだい。これはいいものだ。

 とくに好きな言葉があって、

「これ知る者はこれお好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」

  どういうことかとざっくり言うと「なんでも楽しんだもの勝ち」ってこと。とくにゲーム境界は、才能ある人が「好き」と「楽しい」を原動力にものすごい出力を出す世界でもあります。

 この世界の片隅に立つライターや編集として、「コンテンツが好き」でないといい企画はできませんし、「楽しめない」と続きません。多分そんな世界です。だから楽しんでいきましょう!